船のタコ釣り用ロッドを紹介します。海底の起伏に合わせてタコエギとオモリを操るために穂先は繊細ですが、しっかしたバットパワーが必要なタコ専用ロッド。個人的にも欲しくて色々と物色中。入門用からハイエンドモデルまで最新のタコ専用ロッドをピックアップしています。
タコ用ロッド(船)の選び方
長さ
1.7m〜1.9mぐらいの長さが主流です。実際タコ釣り(船)をやってみて感じるのは、少しレングスがあるロッドの方が合わせまでの「タメ」を作れるます。反対に短いタコ竿の魅力としては、ロッド自体が軽いので疲れにくいのと、テキパキとタコエギなどを動かせるところですね。どちらを選んでも特には問題ないです。好みで選びましょう。
調子
タコ用ロッド(船)の調子は、8:2ぐらいの先調子です。ベリーからバットにかけては、かなりしっかりしたロッドが多く海底から大型のタコをゴリ巻きしてくるパワーを持ったロッドになっています。
値段
タコ用ロッドはハイエンドモデルでも実売で2万円台なので、他の釣りに比べると割と手頃ではあります。ただ、種類はそんなに沢山ありません。実売価格としては1万円〜2万円といった感じです。
おすすめのタコ用ロッドはコレ!
22タコマスター エクスチューン(シマノ)
シマノのハイエンドシリーズであるエクスチューンモデルとしてリリースされたのが「22タコマスターエクスチューン」。この前年ぐらいからタコ餌木をリリースしたりと、シマノも徐々にタコ釣りタックルに本気を出してきた気がします。
さすがハイエンドモデルで、タコのサワリを感じる手感度、エギに抱きついたモタレを目感度を両立させた性能を持っています。軽量高感度なカーボンモノコックグリップやスパイラルXコア、Xガイド+チタンフレームなどシマノのハイエンド技術を搭載した究極の1本という感じ。その分お高いですけどね。
品名 | 全長 (m) | 継数 (本) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 錘負荷 (号) | 本体価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|
S175 | 1.75 | 2 | 117 | 1.6 | 30-80 | 56,700 |
M175 | 1.75 | 2 | 120 | 1.7 | 40-80 | 57,200 |
22極鋭エギタコ(ダイワ)
シマノより若干先行してタコ関連アイテムを出していたダイワ(たぶん)。これまでは確かタコ用ロッドは「メタリア」シリーズ止まりでしたが、ダイワもハイエンドシリーズである「極鋭」に追加したのが、この22極鋭タコエギ。
特軽量化とグリップ性能を向上させるゼロシート(キャビティトリガーシート)を採用し小突きやすさを追求。もちろんダイワの誇るSMT(スーパーメタルTOP)やAGS(エアガイドシステム)など、ダイワのハイエンド技術を色々と採用、高い手感度と目感度の両立を実現したロッドになってます。
2023年にはMHモデルも追加されました。
品名 | 全長 (m) | 継数 (本) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | 錘負荷 (号) | 本体価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|
S-176 | 1.76 | 2 | 96 | 0.7 / 9.8 | 10~80 | 54,500 |
MH-172 | 1.72 | 2 | 98 | 1.1 / 9.8 | 30~80 | 54,800 |
19アルファソニック 餌木タコ(アルファタックル)
2019年に発売された最新のタコロッドが「19アルファソニック 餌木タコ」。実際持ちましたが、めっちゃ軽い。それもそのはず、わずか110gしかありません。調子は8:2。釣友が使っていますが非常に羨ましい。2020年に165cmのショートモデル「LTD 165」がリリースされています。最も軽い船タコロッドの1つです。個人的にも欲しいロッドの1つ。
品名 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 標準自重 (g) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | 錘負荷 (号) | 価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
180 | 1.82 | 2 | 135 | 110 | 1.5 | 12.0 | 40-100 | 32,000 |
23タコマスターSS(シマノ)
2024年5月時点でのシマノの最新の船タコ用ロッドが「23タコマスターSS」
シマノのタコロッドの名称で、タコエギ〜とタコマスター〜が混在しているのは、意味があるのか?とちょっと思ってしまいますが、最新版がタコマスターってことは、今後はタコマスターという名称になりそうな気がします。
と話が脱線しましたが、SSということはXRの1つ下のモデルという位置づけになります。
品名 | 全長 (m) | 継ぎ方式 | 継数 (本) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 錘負荷 (号) | 本体価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
S175 | 1.75 | 並継 | 2 | 135 | 1.4 | 30-80 | 25,500 |
M175 | 1.75 | 並継 | 2 | 135 | 1.6 | 40-80 | 26,000 |
MH170 | 1.70 | 並継 | 2 | 142 | 1.8 | 40-100 | 26,500 |
シマノのタコロッドがかなり増えてきてるので、何が違うのかちょっと分かり辛いのですが、公式サイトに比較表が掲載してあったので拝借してきました。
上位モデルとの違いはブランクス(ロッド本体)とティップ部分、そしてガイドとリングが異なっています。シート自体はXRやエクスチューンと同様。XRとの実売価格差は1万円前後ぐらいで、コスパが良く見えます。
21タコエギXR(シマノ)
エクスチューン>XR>SS>TT>BBというシマノのロッドランク付けに置いてXRシリーズはミドルクラスの頂点にあたるロッド。この21タコエギXRは、感度、操作性、キャスト性能、パワーを高次元で融合させた船タコ用ロッド。特徴としては、まずUDグラスチューブラー穂先を採用しグラス素材のしなやかさと軽量化を実現。スパイラルXコア搭載のブランクスは繊細な操作性と強靭なロッドパワーが備えているので、大型タコも全く問題なし。
品名 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 錘負荷 (号) | リールシート位置 (mm) | 本体価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S175 | 1.75 | 2 | 91.5 | 132 | 1.7 | 30-80 | 409 | 44,400 |
M175 | 1.75 | 2 | 91.5 | 135 | 1.8 | 40-80 | 409 | 45,000 |
海人 餌木タコ(アルファタックル)
前述したアルファソニックの1つ下のモデルが「海人 餌木タコ」。錘負荷は同じで165cm 170cm 185cmの3種類のラインナップが用意されています。※170cmモデルの名前は「海人 明石タコ」です。糸絡みを軽減するFuji KWを採用。ガイドリングにはオールSiCを使用しています。自重こそアルファソニックには及びませんが、船タコ竿としてのスタンダードな位置づけのロッドです。
蛸墨族 エギタコライト(ハリミツ)
タコエギで圧倒的な人気を誇る蛸墨族(ハリミツ)がリリースしている船タコ専用ロッドが「エギタコライト」。ライムグリーン、ラッキーピンク、セクシーバイオレットの3種類の特徴的なカラーが魅力的。タコ船に乗っていても「あ〜あの人、エギタコライト使ってるな」ってひと目で分かります。
エギタコライトは、タコ用アイテムを多数リリースしているアシスト工房の和田勝也氏がプロデュースしており、繊細なティップと強力なバットパワーを併せ持った正に蛸エギ専用ロッド。8:2調子。175cm(175g)と190cm(187g)の2種類のラインアップが用意されています。軽量なタコ用ロッドと比べると自重では見劣りしますが、実際手に持ってみると、穂先の繊細さはもとより、ベリーからバットのしっかりした感じはNo.1だと思います。「アルファソニック 餌木タコ」と悩むところですね・・。
19オクトパスライト 175EGI(テイルウォーク)
先日釣具屋で船タコロッドを物色していた時に見つけたのが、テイルウォークの19オクトパスライト 175EGI。定価16,000円と手頃な価格ながらグリップジョイントやティップ以外は全部ダブルフットガイドだったりと良い感じでした。アルファソニック エギタコ180じゃなくてこっちにしようかなと思ったぐらいです。
18メタリア エギタコ(ダイワ)
2018年にリリースされたのが、ダイワの超軽量ガイド「AGS」や超弾性チタン合金穂先「メタルトップ」を採用したのがメタリア「エギタコ」。170cm(111g)と178cm(109g)の2種類のレングスが用意されており、軽量かつ穂先は繊細だがバットパワーはしっかりしているというハイエンド「タコ用ロッド」の1つとなっています。ダイワお得意の高感度メタルトップを使用した竿は何本か使っていますが、本当に感度が良いので、この竿も非常に魅力的ですね〜。
19アナリスター エギタコ(ダイワ)
2019年に発売されたダイワの船タコ中位機種が「アナリスター エギタコ」。前述したメタリアとの違いは、AGSガイドとメタルトップを使用していないですが、強力なバットパワーを引き出すX45や軽量なエアセンサーシートを搭載。自重111gと非常に軽量な船タコロッドです。
18ベイゲーム X タコエギ(シマノ)
2020年3月時点でシマノからリリースされている船タコ専用ロッドとしては最上位機種になるのが「ベイゲーム X タコエギ」。2018年に発売されたモデルとなります。ルアーゲームとして、徐々に盛り上がりつつある船タコゲームですが、タコエギも出てないですす、まだまだシマノさんとしては本気を出してないような気がしますね。個人的な希望としては、ガングリップタイプのタコ用ロッドを出して欲しい。
19タコエギ BB(シマノ)
2019年に発売されたシマノの船タコ用入門ロッドがタコエギBB。極先調子の9:1設定で、レングスは175cmのみですが錘負荷の異なる2モデルがラインナップされています。エントリーモデルということで、お値段も手頃です。
繊細でパワフルなタコ用ロッドで良型をゲット!
ということで、色々とタコ用ロッドを見てみました。基本的にティップは繊細でバットは強めというロッドばかりです。タコエギを上手に扱うためには、やっぱり専用ロッドが欲しいところですね。お気に入りのタコロッドを見つけましょう!
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