個人的にも気になっていたアイテムの1つ「ポータブル冷蔵庫」。今回「BougeRV(ボガヴ)」という車載可能なポータブル冷蔵庫(冷凍もできるやつ)をご提供頂いたので、ポータブル冷蔵庫の有用性などについて使ってみながらレビューしたいと思います。これから夏場を迎えるにあたって購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
そもそも「ポータブル冷蔵庫」って?
ポータブル冷蔵庫って名前の通りで、持ち運び出来るコンパクトサイズの冷蔵庫(冷凍庫)です。多くは車載できるようになっていて、家庭用コンセントや車のシガーソケットから電源がとれるようになっているので、場所を気にせずに持ち込めるのが良い点。機能や種類もいろいろとあって、冷蔵・冷凍・保温が出来るものがあります。今回、私が使ったのは「冷凍と冷蔵」が出来る物。なので、家庭の冷蔵庫に近い機能を有しているやつです。
ポータブル冷蔵庫の種類
ポータブル冷蔵庫には冷却方式の違いや、電源の違いなどいくつかの種類があります。主要な違いを調べてみたので下記にまとめておきます。
冷却方式の違いについて
ポータブル冷蔵庫の冷却方式にはコンプレッサー方式とペルチェ素子方式と呼ばれる方式が使われています。今回の「BougeRV」はコンプレッサー方式を採用した商品。コンプレッサー式は家庭用の冷蔵庫と同じ仕組み。ペルチェ素子方式を使った製品としてポピュラーなのは最近流行っている首からかけて使えるネッククーラーですね。それぞれのメリット・デメリットは下記のような感じ。※一般的な情報なので商品によっては違いがあることをご了承ください。
比較表 | コンプレッサー式 | ペルチェ素子方式 |
---|---|---|
メリット | ・冷却能力が高い | ・小型・軽量 |
・短時間で冷却可能 | ・振動が少ないため静か | |
・冷却温度が安定している | ・部品が少なく、故障率が低い | |
・消費電力が低い(低温でのみ) | ||
・輸送時の振動に強い | ||
デメリット | ・音と振動が大きい場合がある | ・冷却能力が弱く、低温環境には不向き |
・故障率が高く、メンテナンスが必要 | ・冷却温度が一定でなく、温度ムラが生じる | |
・重量が重い(サイズが大きめ) | ・長時間使用すると消費電力が増える | |
・価格が高い | ・冷却フィンが汚れやすく、手入れが必要 |
電源の種類
車載用ポータブル冷蔵庫に使える電源は商品によりますが数種類。メジャーなのは、車のシガーソケットから取得できる直流電源(DC)。それと家庭用のコンセントが使える交流電源(AC)、付属しているACアダプターを使います。大体はこの2種類ですが、他にもソーラーパネルを使用したり、外部バッテリーパック(モバイルバッテリー)を使う場合などもあります。
この「BougeRV」は家庭用ACアダプター付き電源と、車用のDC電源が予め付属しています。
ポータブル冷蔵庫のメリットや用途
ポータブル冷蔵庫の用途として最も使われているのは、やはりキャンプやBBQ、釣りなどのアウトドア活動。当たり前ですが食材や飲み物の冷凍や保冷が気軽にできます。車での移動時はシガーソケットの電源で車載冷蔵庫になるし、電源付きのキャンプサイトであれば、そのまま冷蔵庫として使えます。
電源が無い場合もポータブルバッテリーを活用すれば、どこにでも冷蔵&冷凍庫を持ち込めるという便利さはかなり良いです。というかポータブルバッテリーも欲しくなりますね(笑)そして、意外に良いなと思ったのは、自宅に友達を呼びご飯を食べている時に、ポータブル冷蔵庫を食卓の近くに置いて飲み物を冷やしておくのが便利。家の冷蔵庫を飲み物が占有しなし良いです。
釣りとは全然関係ないけど、こないだ自宅の冷蔵庫が急に壊れました・・・。なんか冷えないな〜と思ってたら、翌日には使えないように(涙)そこで、このポータブル冷凍庫が大活躍しました。釣り用の大型クーラーボックス、ベランダの冷凍ストッカーと併用しアウトドア用氷を活用しながら、この暑い夏場でもなんかと新しい冷蔵庫が来るまでの2日間を凌ぐ事ができました。想定外の使い方でしたが、案外起こりうる事態な気もします。
車載時の注意点
とは言え、釣りやキャンプに持って行く時の注意点もいくつかあります。ポータブル冷蔵庫を車載して使う場合に一番の注意点は電源。車が走っている間は特に問題ありませんが、駐車時はポータブル冷蔵庫の電源も切る必要があります。そのままにしておくと、バッテリーが上がってしまう可能性があるようなので注意が必要(体験はしてないです)。
私はまだ使い込んでいないのですが、調べた感じだと「ポータブルバッテリー」を併用している人が多いようです。がっつり車中泊する場合などは、ポータブルバッテリーがあると安心。またコンプレッサー式のポータブル冷蔵庫の場合、斜めになったり揺れたりするのはあまり良く無いみたいなので、当然ですが倒れないようにする事や、トランク内でカーブで左右に動いたりしないように積載する必要があります。
容量やサイズ感(クーラーボックスと比較)
ポータブル冷蔵庫のサイズ感ですが、今回使っている冷蔵庫は28Lと割と大きめです。写真左がフィクセル30Lというシマノのクーラーボックス。比べてみると分かりますが、28Lと容量的には少し小さい冷蔵庫の方がサイズ的には大きいです。
ポータブル冷蔵庫にはエンジン部分(コンプレッサー式)があるので、同じぐらいの容量でも実際のサイズ感としては一回り大きいです。重量的には、BougeRV CR28が10.38kg、フィクセルベイシス30Lが5.3kgなので2倍ぐらいの差。6面真空パネルを使っているハイエンドモデルの「フィクセル ウルトラプレミアム」だと7.7kgです。
高さがあるので、2Lのペットボトルを縦に入れる事ができるのが便利。仕切りの板は取り外せます。別バージョンの「BougeRV」には仕切りが取り外せない代わりに、部屋ごとに冷蔵と冷凍を切り分けられるやつもあるみたい。
ポータブル冷蔵庫の性能はどう?
他のポータブル冷蔵庫を使った事がないので、あくまで「BougeRV(ボガヴ)」の使用感や性能の感想。↑写真のように最大-20度まで温度が下がりました(設定可能な最低温度はマイナス22度)。500MLや2Lのペットボトルは数時間で凍ります。なかなか強力な冷凍能力。
こんな感じで500mlの水も3〜4時間ぐらいで凍ってました。
発生する「音」ですが、「ウーン」みたいな振動音は多少していますが、すごく気になるレベルのような大きな音ではありません。もちろん、静かな室内だと聞こえますが、「うるさい!」という感じることは無かったです。
仕切りは取り外し可能ですが、ポータブル冷蔵庫内がガバッと外れるような仕組みではないので、クーラーボックスのように丸々水洗いとかは出来ないです。
アウトドアや釣りでの利用時には汚れやすいので、その辺は気を使う点ですね。特に魚を直接入れたりするのはやめておく方が無難だと思います。オプション製品で、汚れても洗いやすいアイテム(内部保護シート的なのとか)があると良いかなと思いました。飲み物や氷レベルであれば問題ないと思いますが、基本的には袋やケースに入れてから冷蔵庫に入れるという、家庭の冷蔵庫と同じ使い方が必要です。
ポータブル冷蔵庫はアウトドア派におすすめ!
ともあれ、気軽に外に持ち運べるポータブル冷蔵庫はかなり便利で魅力的な製品。キャンプやBBQ、釣りなどアウトドア派におすすめですよ!
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