釣果アップに避けては通れないのが「釣りと潮」の関係。良く使う釣れなかった原因(言い訳?)ランキング1位の、「いや〜今日は潮が悪かったからな〜」とか言う(聞く)やつです。ただ、正しい面も沢山あるので、やっぱりちゃんと理解しておく方が良いのは間違いない。良く分かっている人は必要ないですが、「釣りと潮」の関係について改めておさらいしときましょう。しっかりと潮の知識を身に付け、ちゃんと言い訳するためにも(笑)
釣りと潮(タイド)について
多くの方が知っていると思いますが、そもそもタイド(潮)とは、地球の重力や月や太陽の引力によって海の水位(潮位)が上下する事。月の引力が強い時は水位が高くなり、月の引力が弱い時に水位が低くなります。満潮時は足元まで水位があっても、干潮時にはこんな感じで水位が下がります。
潮の種類
潮の種類は5種類あって、良く耳にするのが「大潮、中潮、小潮」の3つ。そして、そこに「長潮と若潮」というのがあります。大潮・中潮・小潮は何となく言葉的にも分かりやすいので理解しやすいですが、長潮と若潮って分かりにくいので、何となく理解されている人が多かったりするんじゃないでしょうか。潮の順番としては、↑画像のように「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮」を繰り返していきます。ちなみに、長潮と若潮は、小潮から潮が大きくなるタイミングにしかないんです。
ポイント
- 大潮: 満潮と干潮の水位差が最も大きく、潮の流れが強い。
- 中潮: 大潮と小潮の中間の水位差で、潮の流れも中程度という感じ。
- 小潮: 満潮と干潮の間の水位差が最も小さく、潮の流れが弱い。
- 長潮:小潮が終わった次の1日間。潮位の差が一番少ない潮(潮が動かずだらだらと長いから?)
- 若潮:長潮が終わった次の1日間。中潮、大潮に向けて潮位が高くなる潮(潮が若返るという意味から)
潮位とタイミング
海面の高さである潮位は海水が引力によって引っ張られたり、押し出されたりすることによって変化します。満潮と干潮は12時間ごとに1サイクルで入れ替わります。ただ、必ず1日2回発生する訳ではなく1日1回の場合もあります。潮の満ち干によって潮流も発生し干潮から潮が満ちてくるのを「上げ潮」、満潮から干潮に向けて潮位が下がっていくのを「下潮」と言います。ちなみに、海域や場所によって「潮位」や「潮流」の変化は異なります。なので、ご当地アングラーや船長しか分からない「釣れるタイミング」があったりします。
ポイント
- 満潮: 水位が最も高い状態。
- 干潮: 水位が最も低い状態で水深が浅くなった状態。
- 上げ潮: 干潮から満潮に向かう間で水位が上がってくる潮。魚やベイトが潮にのって浅瀬に寄ってくる。
- 下げ潮: 満潮から干潮に向かう間で水位が下がってくる潮。魚やベイトが深場に向かうことが多い。
- 潮止り:満潮時や干潮時の潮が止まる短い時間の事(厳密には潮は流れていると思います)
- 転流:潮の流れには方向があって、その流れの方向が変わる事。
潮見表(タイドチェック)の方法
釣具屋さんで配っている小さいカレンダーみたいなやつが「潮見表」です。釣りメーカーのカレンダーにも日付と一緒に載ってたりしますね。今時はスマホを持っている人が多いので、紙よりもアプリやWEBページで見る人の方が多いかもしれません。潮(タイド)を調べる便利な無料アプリも沢山あるので誰でもダウンロードして使えます。ただ、一般的なデータは簡単に手に入りますが、やっぱりロコアングラーや現地の釣具屋の人、船長などから、どういうタイミングが良く釣れているかを確認するのには敵いません。
良く釣れる潮って何?
気になるのは「良く釣れる潮」ってところですが、これも一概には言えないのが奥が深いところで、魚種によって良く釣れる(釣りやすい)潮みたいなのがあります。例えば、船のタチウオ釣りだと「小潮」が良かったり、タイラバやカワハギなどは「中潮」が良い、アオリイカは「満月大潮」の潮止まり前後が良いなど様々。例えば明石の潮が速すぎる時は釣りにくいなど、そのエリアの状況や魚種による遊泳力、生息地などによって釣れる釣れないが変わってきたりします。
ポイント
なので、基本的な潮の知識を持ちつつ、魚種やエリアによって「良く釣れる潮」ってのがある程度あるので、事前に調べて釣りをすると釣果アップに繋がりやすい!と思います。
コメント