初心者向けのエントリーモデルや最強のハイエンドモデルなど、おすすめのアジングロッドを紹介します。長さやロッドパワーなど、利用シーンに合わせたロッドの選び方も解説。参考になれば幸いです。
アジングロッドの選び方
アジングには2通りの釣り方があります
- ジグ単のアジング
- フロートリグやキャロライナリグを使った遠投するアジング
ジグ単に最適なアジングロッドについて
ジグ単アジング=ジグヘッド単体を使ったアジングは0.5g〜3g程度のジグヘッドと1〜3インチ程度のワームを使った仕掛けを使います。
軽量な仕掛けなので、ロッドも短くて軽量なモノが最適です
- 長さ:5ft〜6ft後半ぐらい
- ルアー範囲:0.5g〜3g程度
- ロッド重量:50g〜100g程度
- ロッドパワー:ウルトラライト(UL)やライト(L)
遠投するアジングに最適なロッド
遠投するアジングでは、フロート(飛ばし浮き)やキャロライナ(中錘)を使って軽量なジグヘッドとワームを遠くまでキャストするタイプの仕掛けを使います。
5g〜20g程度のフロートや中錘を使い、遠投するので長めロッドでティップ部分は繊細なロッドを使います。
- 長さ:7ft〜8.5ft後半ぐらい
- ルアー範囲:3g〜20g程度
- ロッド重量:100g前後
- ロッドパワー:L(ライト)やML(ミディアムライト)
穂先(ティップ)について
ティップは大きく分けて2種類あります。どちらを選んでも問題ないですが下記のような特徴があります。
- ソリッドティップ:細くて柔らかい。目感度が出やすく、追従し易いので向こう合わせに向く
- チューブラ:ソリッドに比べて太いが手感度が出やすく、張りがあるので掛けやすい
ソリッドティップはカーボンやグラス素材、合金など固形物を穂先に使用したモノ。チューブラはロッド全体(穂先まで含めて)がカーボン素材でストロー状に成形されたモノ。
竿の調子(曲がり方)
アジングロッドの調子(曲がり方)は、ファーストやレギュラーテーパーが主流。ティップ(穂先)からベリーやバットにかけて全体的に良く曲がるレギュラーテーパーのロッドはキャストしやすく魚がバレにくいです。先調子のファーストテーパーのロッドは感度は高く瞬時に合わせ易いという特徴がありますが、キャストに慣れが必要なのと魚がバレ易いです。
初心者向けなのは、レギュラーやファースト。極先調子は玄人向きだと思います
- エクストラファースト:先端だけ曲がる(極先調子)
- ファースト:やや先端から曲がる(先調子)
- レギュラー:基本的な曲がり方(やや胴調子)
- スロー:竿全体(手元から)曲がる(胴調子)
代用できるロッドは?
アジングに代用できるロッドはトラウトロッドやメバリングロッド。
メバリングロッドは、アジングロッドのパワーアップ版という感じのモノが多く、便宜上アジングロッドとメバリングロッドを分けてる場合が多いですが、使用ルアーやリグもほぼ同じですので代用可能。
トラウトロッドも軽量ルアーの使用と繊細であるという面では、ロッドの調子などは異なりますが同じくアジングロッドのように扱えます。
おすすめアジングロッド
アジングロッドにはかなりの種類があります。最新の初心者向けエントリーモデルから最強ハイエンドモデルまで、色々なメーカーのアジングロッドをピックアップして紹介します。
エントリーモデル
THIRTY FOUR +E 410M(サーティーフォー)
アジングやメバリングの専業メーカーである34が「初心者向け」に立ち上げたブランド「THIRTY FOUR +E」の第一弾製品が初心者向けロッドの「THIRTY FOUR +E 410M」。驚くべきはそのレングスで4ft10inch(1.25m)とアジングロッドの中でもかなり短めの部類になります。漁港や湾港部など足場が良く飛距離をそれほど必要としない場所に最適。感度が良く扱いやすいを主眼におき「初心者に使い易い」を徹底的に考えたロッドになっています。値段も手頃なのが良いです。
21コルトUX(オリムピック)
ブランクスメーカーであるオリムピックの最新アジングロッドがコルトUX。コルトシリーズと言えば高級アジングロッドという印象が強かったのですが、2020年に新たにリリースされた20コルトUXは定価1.2万円前後と非常にリーズナブルな入門モデル。全モデルにステンレスフレームSiC-SリングKガイドを採用、グラファイトクロスLVと呼ばれる従来よりも軽量化された素材を使用しています。ジグ単向けのショートモデルから10gまで扱えるセミロングモデルまで、合計5種類がラインナップされており、用途によって使い分け可能です(2021年に2モデル追加されて合計7モデルになりました)
40cm〜のギガアジをこのロッドで釣っている動画は迫力ありますね↓
ミドルクラス
21ソアレXR(シマノ)
シマノのミドルクラスライトゲームロッドが「21ソアレXR」。超軽量ジグ単向けのS48UL-SからS80UL+-Sまでレングスやロッドパワー違いの全11機種という豊富なラインナップ。アジングはもちろんメバリングやライトロックフィッシュまでカバーできるのがソアレシリーズです。ガイドには「3Dチタントップ +3Dチタン+エアロ」とチタン+SICが使われています。
21宵姫 爽(ラグゼ)
「高級なイメージ」があるラグゼのアジングロッドですが、この「21宵姫 爽」は割とお手頃な価格。驚くべきは、ALLチタンフレームSiC-Sガイドを使っているので他メーカーでいう高級ロッドと同等です。S63UL-solidの自重54gと超軽量なのも凄い。5.3ft~7.8ftまで全5機種が用意されているので、ほとんどの状況をカバーできるラインナップです。今まで「値段がな〜」って思ってた人にとっても、非常に魅力的な1本ですね。
21月下美人MX アジング(ダイワ)
ダイワのライトソルトゲームブランド「月下美人」から最新のアジングロッド「21月下美人MX アジング」がリリースされました。HVFナノプラス製のブランクやカーボンソリッド「MEGATOP」、カーボン樹脂製のエアセンサーシートを採用しており軽量・高感度なアジングロッドになっています。ジグヘッドスペシャルなショートモデルからプラグやフロートに対応したモデルまで全5機種が用意されています。
ブルーカレント3(ヤマガブランクス)
ブルーカレント2が2020年にフルモデルチェンジしブルーカレント3として生まれ変わりました。ジグ単向けの5.3ftのショートレングスモデルから8.2ftの遠投向けロングレングスモデルまで、スピニング8機種・ベイト3機種をラインナップしています。
本格的なソルト用ライトゲームロッドとしては手頃な2万円台から手に入れる事もできるのも良い点です。非常に人気の高いロッドですので、品切れすぐ事も多く欲しいモデルを見つけたら買いかもしれないですよ。
後述するブルーカレント2の68モデルを個人的には非常に愛用しておりますが、このブルーカレント3、めっちゃ欲しいです。軽量で感度良く使いやすいのがブルーカレントシリーズ。初心者〜上級者まで使えるアジングロッドで間違いないですね。初めての1本なら63か69↓あたりがおすすめ。
ガイドポスト(34)
ガイドポスト(GUIDEPOST )は、アジングやメバリングなどのライトソルトゲーム専業メーカーである34(サーティーフォー)が開発した初心者向けのアジングロッド。2万円以下という専業メーカーが作ったロッドとしては破格ではないでしょうか。そし、初心者向けアジングロッドとは言え、ライトゲームの事ばかりを考えた専業メーカーがこだわって作った品質は本物。装飾などの無駄を省くことで低価格に抑えてあります。レングスは5.7ft、6.2ft。6.9ftの3種類が用意されています。
アジストTZ(テイルウォーク)
テイルウォークのアジストTZ。ソリッドティップモデルで穂先もかなり細く出来ています。トルザイトリングという薄型軽量なガイドリングを使用しているロッドとしては、かなり手頃な値段設定。同じような他のロッドだと恐らく3万円〜5万円ぐらいでしょうか。ロッドとしてはぱっつん系。しゃっきりとした硬めのロッドでワンピースということもあり感度は上々。割と長めのソリッドティップでフッキング性能も良いです。グリップがアルミ素材で冬場は触るとめっちゃ冷たくなってます。見た目もかっこよいです。
ハイエンド
21宵姫 天(ラグゼ)
ラグゼ(がまかつ)のライトゲーム最高峰のロッドが「21宵姫 天」。現時点で使える最高の素材を集めてきた超ハイスペックアジングロッド。S48AL-solidでは脅威の「28g」という自重を誇っています。4.8ft~6.1ftまでの6機種が用意されており、どちらかというと全てジグ単向けの割り切ったラインナップとなっています。TOPガイドのみ強度の高いチタンフレーム+SICリングを使い、他は軽量なトルザイトとチタンフレームの組み合わせになっています。
22月下美人 EX(ダイワ)
ダイワのライトソルトゲームのフラッグシップロッドが「22月下美人EX」。AGS(エアガイドシステム)やゼロシートなど素材や各部の軽量化がなされており、510UL-Sモデルで自重43gと超軽量、最長の74UL-Sで51gしかありません。それぞれに名前がついており、510UL-Sは「麗」、66L-Sは「凛」、68L-Tは「冴」、74UL-Sは「絃」。ロッドにも名称がプリントされています。4機種と種類は多くないですが重たい遠投系のリグ以外はカバーされています。
アドバンスメントUBR-510(サーティーフォー)
34の10周年記念モデル「アドバンスメントUBR-510」。「究極のしなり」を求めて開発されたスローテーパーのアジングロッド。極軽量なジグヘッドをキャストできる5ft10incのショートロッドになっています。コルクグリップが使われていて見た目も非常に高級感があります。
ul-76 P2 torzite(Go-Phish)
ul-76 P2 torziteは大阪の老舗インディー釣具メーカー「ゴーフィッシュ」のライトソルトゲーム用ロッド。先日釣友に使わせてもらったのですが非常にしなやかなロッドで、一見ペナペナな感じがするのですが、キャストもしやすく魚もかかりやすくバレにくいと正直かなり良かった。トルザイトモデルになって、値段的には結構しますが1本あればアジング〜メバリングのジグ単からプラグゲームまでライトゲームの広範囲をカバーしてくれるロッドだと思います。人気の割に製造ロット数が少ないので、毎年品切れしています。見つけたら買いかも!
長さ : 7.6フィート(2ピース)
ライン範囲:PE 0.2-1 F.C 1-5
ルアー範囲:1-10g
ブルーカレント TZ(ヤマガブランクス)
ブルーカレントTZシリーズはガイドにトルザイトリングとチタンフレームを使ったモデル。非常に軽量・高感度なロッドに仕上がっています。個人的には既にカタログ落ちしましたがブルーカレント76TZを愛用しており、主にプラグゲームやフロートリグのアジングに使っています。(写真のように根魚やメバルなどでも使えます)全モデルを触った訳ではありませんが、総じて硬すぎず柔らかすぎないという使用感でベーシックで使い易いロッドだと思います。ラインナップも豊富で6ft2インチのジグヘッド単体向けショートモデルから遠投が可能な93TZまで長さとパワー違いの8機種が用意されています。ジグ単のみなら62TZ、バーサタイルに使いたいなら71TZが良いですね。
クリスター(クリアブルー)
ライトソルトゲームの専業メーカー「クリアブルー」のこだわりが詰まったハイエンドアジングロッドが「クリスター(Crystar)」シリーズ。前述したコルトを開発したメーカー「オリムピック」と共同で開発したロッドで、「トレカ ®M40X」「トレカ ®T-1100G」などの最先端カーボン素材をブランクスに使われています。ガイドにもチタンフレームトルザイトなどを使用し可能な限り軽量化、0.3gの極軽量ジグヘッドの重みまで感じとれるようにセッティングされたアジングロッドになっています。ベイト1,スピニング3の合計4機種がラインアップされています。ClearBlue代表の本岡氏のこだわりが体現されたハイエンドアジングロッドです。
アジングはロッドが重要!
アジングはロッドが非常に重量な釣りです。ジグヘッドの重さに合わないロッドを使うと本当に何をやっているか分からなくなります。自分がやるであろうアジングを想定して、しっかりと合うロッドを探しましょう。お気に入りのアジングロッドを手に入れて沢山アジを釣り上げましょう!
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