スロージギングやジギング(ベイト)に最適なリールを紹介。入門モデルから最強モデルまで、2020年2月時点の最新スロージギングリールをピックアップ。リールの番手など選び方についても解説しています。
スロージギングとは
スロージギングは、反発力の高いスロージギング専用ロッドとオフショア用の中〜大型ベイトリールを使い、ロッドアクションではなく、曲がった状態からまっすぐにロッドが元に戻ろうとする復元力とリーリングでジグをアクションさせる釣り方。別名スローピッチジャークと呼ばれます。リーリングでジグを動かすので、スロージギングでは剛性の高い巻きのスムーズなベイトリールが良いです。
スロージギングで狙える魚は様々。ブリやカンパチなどの青物から、根魚やヒラメなどの底物など多種を狙えるのもスロージギングの特徴です。
スロージギングリールの選び方
スロジギではベイトリールを使う
ロッドは反発力の高いスロージギング専用のものが必要ですが、リールは通常のオフショア用ベイトリールと同じです。一部メーカーからはスロージギング専用に設計されたベイトリールも発売されています。
リールの番手(サイズ)
スロージギングもターゲットやポイントの水深によって使うジグの重さや、糸巻き量などが異なります。PE2号が最大500m巻けるぐらい(シマノだと1500番)のサイズを用意すれば多くの場面で汎用的に使えると思います。各メーカーによって番手(サイズ)表記が異なりますので、糸巻き量などを参考にして選びます。
近海のスロージギング
〜100m程度の水深でターゲットは青物や根魚などであれば、1000番〜2000番サイズのリールでOK。PE1.2号〜2号程度を300mほど巻いておけば良いでしょう。
中深海のスロージギング
水深200m〜300mといった中深海でアカムツやアラ、タラなどを狙うスロージギング。リールサイズは1500番〜2000番サイズでOKです。メインPEライン1.2号〜1.5号を600m程度を巻く必要があります。
ディープエリアの大物狙い
カンパチやアブラボウズなど大型魚狙いで深場エリアを狙う場合には、より大型で剛性の高いベイトリールが必須です。PE3号が670m巻ける3000番クラスや、PE3号が1200m巻ける4000番など手動ジギングリールの大型番手が必要になります。
ギア比
スロージギングではハイギアを使う人が多いです。理由としては、ハンドル1回転あたりの糸巻き量が長いので、リーリングでジグを動かすスロージギングに有利になるからです。それと、100mとか200mといった水深から仕掛を引き上げてくるのにもハイギアタイプの方が素早く行えるので良いと思います。もちろん、パワーギアであれば大型魚とのやり取りが楽ちんなので、絶対ハイギアじゃないと駄目って訳ではありませんけどね。
電動リールは使えるの?
スロージギングにも電動リールを使う場合があります。特に中深海のスロージギングだと、メタルジグの回収時に200mや300mといった深場から巻き上げてくる必要があり、かなり体力を使います。そんな回収のストレスから開放されるのが電動リールを使用する一番のメリットですね。
シマノからは電動ジギング用の電動リール、ダイワからスロージギング向け電動リールが最近発売され、ジギングの世界にも電動化の波が徐々にやっていきている印象です。
おすすめスロージギングリール
最強ハイエンドモデル達
17オシアジガー(シマノ)
スロージギングで最も使われているリールの1つがオシアジガー。2012年モデルから5年を経て2017年にモデルチェンジされています。1000番(17年モデル)・1500番(17年モデル)・2000番(17年モデル)・3000番(Fカスタム版)・4000番(20年モデル)と5種類のサイズが用意されているので、ターゲットや釣り場に合わせてチョイスすることが可能。私自身も2000番は使用していますが、剛性も高く巻心地も非常に良いリール。近海のスロージギングにおすすめの機種です。
15ソルティガ ベイト(ダイワ)
ダイワのジギングリールのフラッグシップモデルが「15ソルティガ ベイト」。ラインナップも方でロングハンドルを標準装備したSJモデルがスロージギング向けのものになります。
19オケアノス ワイドHD(エバーグリーン)
オリジナル版のオケアノスがバージョンアップ、2019年にリリースされたのがケアノス ワイドHD。PE1号-1200m、1.2号-1000m、1.5号-800mとラインキャパシティも増え、対応可能な海域も増加。ハンドル1回転あたり106cmの巻取り長はオリジナル版と同じで、ハイギア設定。スロージギングにもピッタリなセッティングとなっています。
ブルーヘブン(スタジオオーシャンマーク)
最高級ジギングリール「ブルーヘブン」のスロージギング向けモデル「S2T= Slow Style Tunning 」。チタンやカーボン素材使い軽量化を達成しながら、ジギングリールに必要な高い剛性を維持。コルクを使ったグリップや、特徴的なフレームの削り込みによるデザインなど、まさにハイエンドスロージギングリールです。その分、値段も超高いですけどね。釣り人の所有欲を掻き立てる憧れのリールの1つですね。ちなみに、2020年にはワンサイズ大型のL80の大田ガレージモデルもリリースされるようです。
バリアント(アキュレート)
アキュレートというアメリカのメーカーが作ったUSA製オフショア用ジギングリールがバリアント。航空機に用いられるアルミニウム合金を使った高剛性さや、2スピードと呼ばれる「ハイギア・ローギア」の切り替えが可能な点など、国産ジギングリールとはひと味違った特徴を持ったリールとなっています。中でもPE2号が1800m巻けるサイズといった選択肢の少ないディープエリア*大物狙いが可能なラインナップが用意されているというところ。このバリアント以外にも、BXシリーズ、DXシリーズという機種も用意されています。アンバージャックからコンプリートモデルとして、Valiant 800 Narrow 2speedが発売されています。
19キャタリナ(ベイト)
2019年に発売されたダイワのオフショア用ベイトリールが「19キャタリナ」。2020年2月にはロングハンドルを標準装備したスロージギングモデルが追加されます。割と手頃な部類のジギング用ベイトリール。
20トリウム
17オシアジガーの血統を引き継いだシマノの入門ジギングリールが「20トリウム」。ジギング用ベイトリールだと上は10万オーバー、普通に4〜5万円が当たり前でしたが、実売で2万円前後と非常に手頃なのが最大のポイント。
スロージギングリールは良いものを使いたい!
スロージギング用リールは、リーリングが基本。ジグアクションも魚とのファイトもリール本体の巻き取り力や、簡単に歪まない剛性が重要ですね。お気に入りのスロジギリールを手に入れましょう!
コメント