マゴチやヒラメをルアーで釣るフラットフィッシュゲームは釣って楽しい食べて美味しい釣りです。近年ではフラットフィッシュ用ルアーやワーム、ロッドなどフラットフィッシュ用タックルも充実してきました。ということで、フラットフィッシュ釣りの基本タックルやワームやルアー、釣り方などを初心者向けに紹介します。
ルアーで狙えるフラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)
一昔前だとヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ釣りは、アジやイワシの飲ませ釣りが主流でした。ここ5〜10年ぐらいでフラットフィッシュがルアーでも良く釣れる事が認知され、今では人気の釣りジャンルになっています。そういうこともあり、各メーカーもフラットフィッシュ用ロッドやルアーなど「専用タックル」を沢山開発しているので、非常に充実してきました。
フラットフィッシュが狙える場所
サーフ
サーフはヒラメやマゴチの良ポイント。サーフの中でもブレイク(海底がえぐれている場所)や離岸流が発生している場所など地形変化や、河の流れ込みがある場所などにキスや小魚などのベイトが溜まりやすく、それを捕食するためにフラットフィッシュも集まります。
河口やサーフ自体が広い場合は、正直なところ初場所だとポイントの見極めは結構難しいので、移動しながら丁寧に探っていく、海の状況を良くみて何か変わった場所、例えば潮がヨレている、泡が溜まっている、波だっている、などを見つけて攻めるなど。他には地元の釣具屋さんやそのエリアの釣果ブログなどを参考に事前にじっくり調査しておくと釣果に繋がる事があります。
河口や汽水域
河口は海水と淡水が交じる場所でベイトが溜まりやすい良ポイント。どちらかというとマゴチが良く釣れます。
フラットフィッシュのシーズン
地域やポイントによって異なりますが、マゴチは春〜秋頃、特に夏場がメインシーズンとなります。主に砂地や泥などに生息しているので、海底を泳ぐキスやハゼが恰好のベイトって考えると頷けますね。そして、ヒラメは通年釣れる魚ですが、狙いやすい時期としては産卵前の春頃と秋頃、そして水温が下がり切る前の冬場(12月〜1月頃)とされています。
フラットフィッシュが釣れる時間帯と潮
基本的には朝マズメや夕マズメが狙い目。数値データ的には正直分からないのですが、色々調べてみた感じだと潮は小さめの方が良さそう。大潮周りだと流れも速く、恐らく泳ぎが普通の魚に比べて下手そうなフラットフィッシュなので、ある程度潮がゆるい方が良いのかもですね。ただし、小潮ではなくて若潮〜中潮ぐらいは潮位変化があった方が良いみたい。また、干潮からの上げはじめや満潮からの下げ始めが釣れやすいタイミング。日中や夜間でも潮の動き出しは良さそうです。
フラットフィッシュのタックル
ロッド
全長8ft中盤〜11ftぐらいのロッドが最適。特にサーフや大きな河口は遠投が釣果に繋がるので10ftぐらいのロッドが有利です。ワーム+ジグヘッドなら20g程度、メタルジグなら30~40g程度までのルアーが扱いやすいロッドがおすすめ。
代用できるロッドは?
シーバスロッドやエギングロッド、ライトなショアジギングロッドなどでも代用可能です。アタリを弾かないのと、しっかりとボトムを感知したいので、ティップ(穂先)は少し柔らかめの方が使い易いです。
リール
リールは3000番〜4000番ぐらい(5000番でもOK)。遠投するのでギアはHGやXGモデルが回収も速くて良いです。
ラインやリーダー
メインラインはPE0.8号〜PE1.2号ぐらいでOK。200mぐらい巻いておきましょう。
ショックリーダーはフロロカーボンの4号(16lb)〜6号(25lb)ぐらいで良いと思います。リーダーの長さは60cm〜1mぐらいをポイントによって調整。根ズレの場合が無ければ60cmぐらいの方がキャストに影響が出ないので良いです。
フラットフィッシュのルアーやジグヘッド
ワーム+ジグヘッド
遠投性能をそこまで求めないポイントの場合は、ジグヘッド+ソフトワームもフラットフィッシュに非常に有効なルアーとなります。特にシャッド系やピンテール系の4インチ前後のワームと20g程度のジグヘッドを使った「タダ巻き」や「リフト&フォール」は効果的で、ヒラメやマゴチが良く釣れます。
ちなみにワームのカラーも色々あり暗い時や濁り時はチャートやグロー系のアピールカラー、明るい時間はゴールド、澄み潮の時はナチュラル系カラーやクリア系などが良いとされていますが、良く釣れるのはどちらかというとアピール系やゴールド系のカラーだと感じています。何種類かカラーは用意してローテーションさせて使ってみましょう。
プラグ(ミノー)
最近流行っているのがミノーを使ったフラットフィッシュゲーム。元々はシーバス用ミノーの流用が主流でしたが、フラットフィッシュ専用ミノー(特にサーフのヒラメ向き)も沢山発売されています。10cm未満のモノから15cmぐらいある結構大きめのミノーを使う場合もあります。20g〜40g程度のウェイトが多いです。
メタルジグ
ワームやミノーでは到底届かないエリアまで遠投できるのがメタルジグ。飛距離を稼ぎたいならこれですね。フラットフィッシ用メタルジグも発売されていて後方重心になっているモノが多く、より飛距離アップが可能。普通のメタルジグにブレードチューンしておくとアピール度が格段にアップして良いです。
メタルバイブ
メタルバイブレーションもアピール効果が高く遠投も効くルアー。沈めてボトムすれすれを巻いてこれるので良いです。フラット専用ってのはあまり知らないので、シーバスとか青物用で問題ないです。
フラットフィッシュの釣り方
フラットフィッシュの基本的な釣り方は、それほど難しくありません。キャスト後に底を取り巻き始めるのですが、ルアーアクションは基本的に下記の3通り。
- タダ巻き
- リフト&フォール
- ストップ&ゴー
リトリーブスピードを速くしたり遅くしたりなど、その日の魚が反応するアクションを探っていきます。タダ巻き時は底を引きずるのではなく、底から少し浮いた状態を引いてくるのがポイントですね。青物みたいに高速で巻いてくるよりも、どちらかというとゆっくり目で丁寧に海底の上を引いてくる感じです。
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