タチウオテンヤは非常にテクニカルでゲーム性も高くどっぷりハマれる釣りです。私も最初はカウンター付きの両軸リールを使っていたのですが、電動リールがやっぱり体力的にも、手返しにも圧倒的に良いので、より一層楽しめます。特にシーズ終盤(12月や1月)には、タチウオのレンジもかなり深く(深いと130mとか)なるので、電動リールじゃないと辛いことも。ってことで、太刀魚テンヤにおすすめの電動リールを紹介します!

イワシやサンマを使った餌釣りですが、ルアー釣り的な要素もあって、とにかく楽しいのが太刀魚テンヤ。タイミング良ければ50匹とか100匹釣れることもあります。太刀魚特有の締め込むような引きがたまらない!


タチウオ釣り(テンヤ)のタックル


太刀魚釣り(テンヤ仕掛け)に必要なタックルはこんな感じ。
- ロッド:2m前後の先調子(9:1、8:2、7:3)のタチウオテンヤ専用ロッド
- リール;PE2号が300メートル巻けるサイズが目安
- リーダー:10号前後のショックリーダー(1m〜1.5m)
- 40号のテンヤ(船宿や地位域によって若干異なります)
太刀魚におすすめの電動リール


カウンター付きの両軸リールでも問題ありませんが、水深が深いと結構重労働・・・。何せテンヤ40号だと約150gですから。乗り合いで会ったおっちゃんが「手動か若いな〜」と言ってたのを思い出します。
ちなみに、オフショアジギングでも150g以上のメタルジグをよく使いますが、仕掛けの上げ下げの回数が太刀魚テンヤの方が圧倒的に多い。釣れる本数も違うし、エサを頻繁に変えるし。ということで、電動リールを使用するのが楽ちんなんです。
それと、誘いを掛ける時にダブルハンドルの方がやりやすいと思います。太刀魚テンヤ用ならダブルハンドルモデルが良いですよ。
22シーボーグ200J(ダイワ)
19シーボーグ200Jからわずか3年と早目のモデルチェンジ。22シーボーグ200Jは使いやすいアルミ製ジョグレバーは変わらず旧モデルと比べて液晶表示が大きくなり非常に見やすくなりました。ドラグMAXも2kgアップ。2022年5月からはダイワのスマホアプリで機能設定ができるようになるなど、先進的な機能も備えました。
アイテム | 自重(g) | ギア比 | PE糸巻量 (号-m) | 最大ドラグ力(kg) | 最大巻上力(kg) | 巻上速度 (m/分,1kg) | JAFS基準巻上力(kg) | JAFS基準巻上速度(m/分) | 価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
200J / 200JL | 490 | 5.1 | 1.5-450 / 2-300 / 3-200 | 10 | 28 | 155 | 10 | 195 | 94,300円 |
200J-DH / 200JL-DH | 485 | 5.1 | 同上 | 10 | 28 | 155 | 10 | 195 | 94,300円 |
19シーボーグ200J(ダイワ)※廃盤
ダイワのハイエンド電動リールがシーボーグシリーズ。この200JはPE2号が300mと太刀魚テンヤにピッタリのサイズ。まだ発売されていませんが2019年2月〜3月頃に最新モデルがリリースされる予定です。2016年に発売されたシーボーグとの違いは、シーボーグの特長であるJOGパワーレバーやハンドルノブがアルミ製に変更されています。また、内部のギアが変わっていて、手動での巻心地がかなり良くなっているとか。カラーリングも最新モデルの極鋭シリーズと同じく赤を差し色に使っています。
ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | PE | ベアリング | 最大巻上力 | 巻上速度 1kg負荷時 | JAFS基準 巻上力 | 基準 巻上速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.8 | 475 | 8kg | 2-300m 3-200m | 12/1 | 38(42)kg | 152(168(m/分) | 9kg | 190(m/分) |
17シーボーグLTD 200J(ダイワ)※廃盤


愛用しているのが17シーボーグLTD 200J。19シーボーグとスペック的にはほとんど変わりません。ドラグやハンドルパーツ類がアルミだったり、リミテッドモデルらしいカラーリングがエロかっこ良い。ちょっと前までは見かけましたがもう殆どなくなりました。使いやすいので気に入ってます。まだまだ現役!
ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | PE | ベアリング | 最大巻上力 | 巻上速度 1kg負荷時 | JAFS 基準巻上力 | 基準 巻上速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.8 | 480 | 8kg | 2-300m 3-200m | 12/1 | 38(42) | 152(168)(m/分) | 9kg | 190(m/分) |


22シーボーグ G200J(ダイワ)
22シーボーグ200Jのモーターを高耐久化したのが、この「 22シーボーグG200J」。MAGMAX-Gモーターと呼ばれるモーターは3年保証(300kmまで)が付いています。若干ハイギアよりのギア比になったのでハンドル1回転あたりの巻き上げ長も長くなっています。左右のシングルハンドルモデルが用意されています(ダブルハンドルモデルはありません)。イメージ的には廃盤になった18シーボーグ200J SJ(スロージギング)モデルの後継機という感じでしょうか。ハードユースな電動リールのモーター部分の耐久力があるのは良いですね。2023年2月時点ですが、通常モデルとGモデルの実売価格に結構差があるので、その差分ほど縮まったら買いかも。
アイテム | 自重(g) | ギア比 | PE糸巻量 (号-m) | 最大ドラグ力(kg) | 最大巻上力(kg) | 巻上速度 (m/分,1kg) | JAFS基準巻上力(kg) | JAFS基準巻上速度(m/分) | 価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
G200J / G200JL | 520 | 5.9 | 1-600 / 1.5-450 / 2-300 / 3-200 | 10 | 26 | 155 | 10 | 195 | 113,000円 |
18シーボーグ 200J SJ(スロージギングモデル)※廃盤
シーボーグ200Jをベースにスロージギングに特化したカスタマイズモデルがシーボーグ 200J SJ。ジギング大好きで、タチウオテンヤに同じくハマっているM氏はこれを購入していました。スロージギング向けに用意された大型アルミハンドルが印象的。スロージギングも視野に入れる方は、これも非常に良いですね。200Jとの違いは1回転60cmの巻量(通常版は51cm/回転)になっているのと、大型ハンドルなので100g程度重たいというところ。そして、フォールブレーキダイヤルが付いているので、フォールスピードを調整する事が可能になっています。
ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 | PE | ベアリング | 最大 巻上力 | 巻上速度 1kg負荷時 | JAFS基準 巻上力 | 基準 巻上速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5.6 | 570 | 6kg | 2-300m 3-200m | 14/1 | 38(42)kg | 152(168)(m/分) | 9kg | 190(m/分) |
23レオブリッツ200J(ダイワ)
23レオブリッツ200は、小型電動リールながらも実釣に必要なパワーと耐久性を兼ね備えたモデルです。コンパクトなボディで操作性に優れ、手持ちスタイルでも長時間の釣行を快適にサポートします。アルミ製の高剛性フレームを採用し、巻き上げ時の力強さと安定感を確保。さらにATDドラグシステムによって大型魚とのファイトにも安心感があります。タチウオやアジ、イカといったライトゲームから中型青物まで幅広く対応できるのが魅力で、初めての電動リールとしても最適な一台です。
アイテム | 自重(g) | ギア比 | PE糸巻量 (号-m) | 最大ドラグ力(kg) | 最大巻上力(kg) | 巻上速度 (m/分,1kg) | JAFS基準巻上力(kg) | JAFS基準巻上速度(m/分) | 価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
200J / 200JL | 480 | 5.1 | 1-600 / 1.5-450 / 2-300 / 3-200 | 8.5 | 25 | 150 | 9 | 190 | 81,800円 |
23フォースマスター600
20(19)フォースマスターからモデルチェンジしてリリースされた最新機種が「23フォースマスター600」。ぱっと見の外見は旧モデルと変わりませんが、液晶がカラーになり「ミニ探見丸」とも言える機能が装備されました。初めて見た感想は「探見丸いらんやん」ってな感じです。ハンドル1回転あたりの巻き取り長が67cmと長くなったのも使いやすいポイント。2023年4月か5月ぐらいに発売される予定なので、半導体不足の昨今なので欲しい人は早目に予約が吉かもしれません。それと、残念ながら初期ラインナップには左ハンドルモデルが無いので、2024年ぐらいに601番手がリリースされるかな〜。
アイテム | 自重(g) | ギア比 | PE糸巻量 (号-m) | 最大ドラグ力(kg) | 実用巻上持久力(kg) | 最大巻上速度(m/分) | 実用巻上速度(m/分) | 価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
600 / 601 | 490 | 6.5 | 2-300 / 3-200 | 10 | 6 | 195 | 148 (1kg) / 130 (3kg) | 95,200円 |
600DH / 601DH | 495 | 6.5 | 同上 | 10 | 6 | 195 | 148 (1kg) / 130 (3kg) | 95,200円 |
13フォースマスター400(シマノ)※廃盤


モデルとしてはかなり古いですが、未だ人気の機種が13フォースマスター400。600に比べてやはりパワーは劣りますが、約100gほど軽量。1日中テンヤの上げ下げをする釣りなので、電動リールといえどタックル全体の軽さは大きな武器となります。糸巻き量が少し少なめなので、2号300mが巻けません。なので、PE1.5号を使うか、2号200mを巻いておいて、高切れ1回までならセーフでしょうか。ちなみに、フォースマスター400は左巻きも用意されています。2021年12月時点ですが、既にカタログ落ちしており生産もしてないっぽいですね。ネット及び店頭でも見かけなくなってきました。
ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | PEキャパ | ベアリング数 | 巻上力 | 巻上速度 1kg負荷時 | 巻上速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5.1 | 385g | 5kg | 2-200m | 10/1 | 20kg | 117(m/分) | 155(m/分) |
19プレイズ600(シマノ)
18フォースマスター600の廉価版の位置づけなのが19プレイズ600。PE2号300mが巻けるサイズで、太刀魚テンヤは勿論、近海の船釣りに色々使い易いサイズ。自重に関してはフォースマスター600より実は軽量です。タッチドライブ非搭載や探見丸との連動などはありませんが、実売3万円台と手頃な価格なのが魅力的です。
21フォースマスター200(シマノ)
2021年にリリースされた最新のフォースマスターが21フォースマスター200。現状のシマノカタログに掲載してある電動リールとしては最小サイズです。↑写真のダブルハンドルモデルもリリース予定でしたが、一旦中止になっており手に入るのは右用シングルハンドルモデルだけです。太刀魚テンヤにも使えますが、1.5号が150mと糸巻量が少なめなので冬場の深場(100mライン)の釣りには少し厳しいかもしれません。ただ、0.8号が270m巻けるのでイカメタルやタイラバなどにも使えるので多用途なので、太刀魚テンヤのサブリールとして使うのも良いかもですね。
ようやく2023年にダブルハンドルモデルがリリースされました!
巻上長/1回転 (ギア比) | 自重 | 最大ドラグ力 | PEキャパ | ベアリング数 | 巻上力 | 巻上速度 1kg負荷時 | 巻上速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
66cm(8.2) | 385g | 5kg | 1-220 1.5-150 | 9/1 | 20kg | 148(m/分) | 155(m/分) |
25フォースマスター300(シマノ)


約10年ぶりにフルモデルチェンジしたのが、25フォースマスター300。前述した200番では、少し糸巻き量が足りない感じがしましたが、PE1.5号ベースで+50m、ラインキャパが増えました(2号150m巻けます)。600番と比べて100g程度軽いので、繊細に誘うテンヤタチウオに有利だと思います。



個人的には200番よりも汎用性が高いと思います
モデル | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 実用巻上持久力(kg) | 最大巻上速度(m/分) | 実用速度(1kg負荷) | PE巻量(号-m) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
300 / 301 | 7.4 | 405 | 5 | 3 | 215 | 137 | 1号-300、1.5号-200 2号-150m |
300DH / 301DH | 7.4 | 400 | 5 | 3 | 215 | 137 | 同上 |
電動リールにはバッテリーが必要!


船からの電源でも使えない事は無いですが、よく言われるのが電圧が安定しないので、急に止まったり電動リールの調子が悪くなったりするということ。なので、多くの方が電動リール専用のバッテリーを船上に持ち込んでいます。
バッテリーには主に2種類あり、安価な鉛バッテリーと高価なリチウムイオンバッテリー。私達の生活に馴染み深いのは、スマホや電動自転車などに使われているリチウムイオンバッテリーですね。鉛バッテリー、リチウムイオンどちらも一長一短あります。それぞれの簡単な特長は下記。
鉛バッテリー
安価。大きくて重たい。リチウムイオンに比べると電圧が弱い。放電していくと、パワーが弱くなっていく場合がある。
人気の鉛バッテリー「シーキング」


シーキングは口コミも良く7000円前後と手頃な値段の鉛バッテリー。船上でも見かける事が多いです。12000mahと容量も十分なので、タチウオテンヤ半日ぐらいだと全然問題ありません。
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リチウムイオンバッテリー
高価(鉛の3~5倍ぐらい)。小さくて軽い。電圧が強く、最後まで同じようなパワーを維持してくれる。
モンクロスのリチウムイオンバッテリー


釣具店で4割引ぐらいになっているのを見つけて購入しました。LG電子製のリチウムイオンパックを使っているようです。8700mahで約2万円(元値は3.5万円ほど)。購入前に色々と探しましたが、リチウムイオンバッテリーとしては格安な部類です。モンクロスの口コミは殆ど無かったのですが、ちょっと心配でしたが、なかなか良いチョイスだったかと思っています。満充電から半日使って20%程度の減りでした。軽量ですし、カバーなども付属しています。
電動リールまとめ


タチウオテンヤで電動リールを使ってみた感想は、まぁ当たり前なのですが、仕掛けやタチウオを海中から引き上げるのが、本当に楽になります。タチウオテンヤの半日便で約6時間、休み無く上げ下げしている釣りです(休めばいいというツッコミは無しでw)。特に12月・1月・2月と寒くなった時期には、タチウオの遊泳層も深くなる傾向があるので、電動リールの有用性も高くなってきますよ。


それと電動リールだから、タチウオの引きが味わえなくなると思いましたが、そんな事はありません。もちろん手動リールと感覚は違いますが、タチウオの締め込みや、やり取りは変わりません。むしろ電動リールを使った微速巻きの誘い、フッキングなど異なったテクニックが使えるようになる楽しみが増えます。ただ、やはり高価な道具なので、まずお手持ちの手動リールやレンタルタックルでタチウオテンヤを体験して「ハマって」から、購入するのが良いと思いますよ!電動リールを使って快適かつテクニカルにタチウオテンヤを楽しみましょう!


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