おすすめ太刀魚テンヤロッドはどれ?エントリーモデルから最新最強ロッドまで紹介!

宇崎日新 シップマスタータチウオ
極鋭+シーボーグLTD 200J
極鋭+シーボーグLTD 200J

最近人気の太刀魚テンヤ釣り(船)はゲーム性も高く大型タチウオが釣れる可能性も高い魅力的な釣り方。そんなタチウオテンヤ釣りにおすすめのタチウオテンヤ専用ロッドや選び方を解説。初心者向けロッドから最新&最強のタチウオテンヤロッドまで幅広く紹介しています。個人的にも来年は1本、最強ロッドを手に入れたいところです!(↑極鋭を購入しちゃいました!そして、サーベルマスターエクスチューンも追加!!)

目次

太刀魚テンヤ釣り(船)とは?

船タチウオのテンヤ釣り
船タチウオのテンヤ釣り

タチウオのテンヤ釣り(船)は水深30m〜100m程度の深い棚にいるタチウオを狙う釣り。テンヤと呼ばれる30号〜50号の大型ヘッドがついた掛け針にイワシやサンマの切り身を巻き付けてタチウオを誘います。誘い方も色々で、ワンピッチでしゃくる、ストップ&ゴー、微速マキ、早巻きなどなど。その日のタチウオの反応を探りながら、パターンを見つけて掛けていきます。

タチウオのテンヤ釣り(船)
タチウオのテンヤ釣り(船)

タチウオテンヤ釣りは、陸からのタチウオ釣りよりも大型のタチウオが出る可能性が高いのも魅力。120cmを超えるドラゴンサイズの締め込みは強烈です。また、隣の人は1投1匹釣れているのに、自分は釣れないなんて事もしばしば。誘い方や狙う層、エサの種類など、少しの違いで釣果が大きく変わるのも面白いところ。釣って楽しい、食べて楽しいのが太刀魚テンヤ釣りです。

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タチウオテンヤロッドの選び方

タチウオテンヤの仕掛け&タックル一例
タチウオテンヤの仕掛け&タックル一例

そんな船からのタチウオテンヤ釣りで重要なのがロッド。手感度はもちろん、穂先のちょっとした動きからもアタリを取るので目感度も重要。そして、1日中シャクったり、巻いたり、竿を上げ下げするので、なるべく軽いタックルが楽です。タチウオテンヤのタックルや仕掛け自体はシンプルなので、1つ1つの良し悪しが釣果に繋がりやすい釣りだと思います。

先調子が基本

7:3や8:2の先調子
7:3や8:2の先調子

タチウオテンヤロッドは、バットやベリー部分はしっかりしており、ティップ部分が柔らかい先調子のロッド。ちなみに調子とは穂先(ティップ)がどの部分から曲がるかを表したものです。7:3や8:2は先調子で、タチウオテンヤロッドの主流はこのあたりとなります。また同じ先調子でも「乗せ調子」と「掛調子」の2種類に分けられ、7:3は乗せ調子タイプ、8:2や9:1のロッドは掛け調子タイプになります。どちらのタイプも食い上げやモタレなど小さなアタリを見逃さないのは同じですが、タチウオの活性が高く積極的に掛ける場合は「掛け調子」が良く、喰いが渋かったり、聞き合わせをする場合は、タチウオに違和感を与えにくい「乗せ調子」のロッドが良いとされています。(柔らかい穂先部分が長い方が、タチウオからの引っ張りなどに対して吸収できる量が多いので違和感を与えにくい)初めての方はどちらの状況にも対応できる「乗せ調子」がおすすめです。

長さは2m前後が多い

タチウオテンヤロッドの長さは2m前後のものが多いです。昔は長めの竿を使っていたようですが、竿の進化や釣り方も変わってきたようで、最近のタチウオテンヤロッドは短いもので1.7m、長いものでも2.4m程です。1日中使う事を考えるとあまり長いと疲れてしまうのと、取り回しの良さを考えると2m前後のものが使いやすいですね。ちなみに、40号前後のテンヤを使用する場合が多いです。ちなみに、船によって設定が異なりますので乗船する場合は確認が必要です。

おすすめの太刀魚テンヤロッド

リブレ「クランク120」でタチウオ
リブレ「クランク120」でタチウオ

初心者や入門者向けのエントリーロッド

1万円前後で購入できるタチウオテンヤ専用ロッドを紹介します。いきなりハイエンドロッドから!っていうのも良いですが、体験という意味合いも込めて手軽に始められるものからスタートしてはどうでしょうか。1本買って使ってみて、2本目は違いを確かめるべくステップアップ。

[ダイワ]テンヤタチウオX

ダイワ:テンヤタチウオX
ダイワ:テンヤタチウオX

ダイワのタチウオテンヤのエントリーモデル。使っている人も多く、よく見かけるロッドです。180cmと210cmの間である200cmモデルが2017年に追加されました。自重も137gと軽量。長さも2mと平均的なサイズで取り回しも良い。

2020年7月に新しくモデルチェンジされました。8:2調子の180cmと200cmの2種類がリリースされています。

180と200モデルがありますが、選び方としては、レングスが短い方が若干軽く、テンヤにアクションを付けるなどの操作感が良い、そしてアタリがあった際に合わせやすいと思います。長い方がバラシが少なかったり、波がある時に使いやすかったり、船のミヨシで足場が少し高い時などに使いやすいと思います。

[宇崎日新]シップマスタータチウオ 200

私が初めて買ったタチウオテンヤ専用ロッド。物凄い割引率で売ってたので思わずバイトしたのを覚えています。今どき珍しい日本製というのもポイント。購入したのは乗せ調子で7:3ぐらいの感じ。ステンレスフレームSICガイド(LDB&Kガイド)で、穂先はグラスソリッドになっています。見た感じも悪くなくオーソドックスなタチウオテンヤロッドで好印象。かなりの本数をコレで釣りました。ドラゴンがきても全く問題なし。

[シマノ]サーベルマスターBB

シマノから2020年にリリースされた入門クラスの最新タチウオテンヤロッドが「サーベルマスターBB」。ラインナップも豊富で、9:1の極先調子モデルから近年人気のある7:3調子モデルまで、全5機種が用意されています。最初の1本という意味では、一番汎用的な8:2調子のサーベルマスターBB 82MH180がおすすめです。

ちょっとええやつ!中級クラスのタチウオロッド

2万〜3万円で購入できる「ちょっとええ」タチウオロッド達。余裕があればこのクラスからスタートするのも有りですね。

[シマノ]サーベルマスターSS テンヤ

サーベルマスター SS テンヤは、ハイエンドモデルであるXチューンにも搭載されている「Xシートエクストリームガングリップ」が採用されているのが最大のポイントだと思います。このXシートは私も実際に使用していますが、今までのグリップと比べ圧倒的に手の負荷が低いので、40号のテンヤを操り続ける事を考えるとかなり有利。※グリップに左右があるので購入時には注意しましょう。

7:3、8:2、9:1の3つの調子とレングス違いで合計5機種がラインナップされています。ちなみにXシートは左巻き・右巻きでグリップ形状が異なりますので、購入の際は注意しましょう。

一番汎用的なのは82 MH180ですが、個人的には「食わせかけ調子」という設定の73 MH185も良いと思います。他にも91 H160という超短くて極先調子の攻撃的なモデルがあるのも面白いですね。160cmはタチウオテンヤロッドでも恐らく最短モデルじゃないかな。

↓右ハンドル用8:2調子

↓左ハンドル用7:3調子

[シマノ]22サーベルマスターTT

2022年にリリースされたのがサーベルマスターTT。TTは「tune by technology」の略で、シマノのロッド序列はBB(ブラッドブラザー)<TT<SS(スーペリアスペック)<XR(エックステクノロジー レボリューション)<エクスチューン<リミテッドという感じになります。なので、入門機種であるBBの上位機種という位置付けになる太刀魚テンヤロッドです。

このモデルから手が楽な「Xシート」形式のグリップになっていて、TTは「Xシートデュアルガングリップ」という左右どちらの手でも対応できるように変更されています。もしかすると、左右モデルがあった従来のXシートガングリップだと売れ行きなどがバラバラなのが問題だったのかもしれないですね。私もエクスリューンの9:1左モデルが欲しいと思った時に右モデルしかなくて断念した事があったので。ちなみに後述している2023年9月に発売されるサーベルマスターリミテッドも左右使えるグリップに変更されているので、今後のモデルは左右のやつは無くなるんでしょうね。

TTのラインナップは9種類と豊富。7:3、8:2、9:1の調子とレングス違いが用意されています。サーベルマスターBBも手頃で良いですが、せっかサーベルマスター使うならXシート搭載されたTT以上が個人的には良いかな〜と思います。

[ダイワ]アナリスタータチウオ テンヤ

2020年3月にリリースされたのが「アナリスタータチウオ テンヤ」。元々「アナリスタータチウオ」という名称で発売されていたのですが、近年のタチウオテンヤ人気を受け「アナリスタータチウオ」はテンビンタチウオ釣り向けとして2020年7月にモデルチェンジ、「アナリスタータチウオ テンヤ」はタチウオテンヤ向けという風に細分化したみたいですね。

レングスは180cmのみで8:2と9:1の2つの調子から選ぶ事ができます。エアセンサーシートなどを採用しており非常に軽量かつ高感度なロッドに仕上がっています。

[ダイワ]メタリア タチウオテンヤSP

ダイワのハイエンドモデルでは無いですが、ほぼハイエンドなタチウオテンヤロッド。やっぱり評判の良い超弾性チタン合金で出来た「メタルトップ」を装備しているのが最大の特徴。そして、ティップには軽量チタン小径ガイドを多点配置しており感度を徹底的にあげてあります。ハイエンドリールのローターにも使われている超軽量で剛性の高い特殊カーボン素材「ザイオン」をリールシートに転用し軽量化と高感度化を同時に実現。SP190の自重は125g。8:2調子です。

最新&最強の太刀魚テンヤロッド(欲しいっっ!)

2023年9月現在で、まさに最新・最強のタチウオテンヤロッドです。高いっ!欲しいっ!

23サーベルマスター リミテッド

2023年9月にリリースされるのが「23サーベルマスター リミテッド」。シマノのタチウオテンヤロッドのハイエンドモデル「エクスチューン」の上に登場した最高峰モデルとなります。ラインナップはオールラウンドな8:2と攻撃的に使える9:1の2モデル。Xシートテクニカルガングリップはこれまで左右に別れてたグリップをどちらの聞き手でも使いやすいようにアップグレードされたもの。エクスチューン時に「左グリップモデルだけ売り切れてる〜」みたいな事にはならないのが良いです(といってもリミテッドは高いから中々手が出ない)。意匠なども含めて真のハイエンド「太刀魚テンヤロッド」になっています。個人的には9:1のロッドを持ってないので欲しいんですけどね〜。

[シマノ]サーベルマスター XR テンヤ

シマノから2021年にリリースされた「サーベルマスター XR テンヤ」。Xシートやエクストリームガングリップを搭載し、ハイエンドモデル「エクスチューン」に肉薄するスペックを有した太刀魚ロッド。XRはセンターカットの2本継であったり、ガイドがXガイドを使ってないなどの違いはありますが、ハイスペックなタチウオテンヤロッドに仕上がっています。ラインナップも豊富で7:3、8:2、9:1の3種類の調子から選べます。ちなみにエクスチューンとの値段差は17,000円前後ぐらい、悩ましいところですね。

[ダイワ]極鋭タチウオテンヤSP

ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP 197AGS
ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP 197AGS

ハイエンドな太刀魚ロッド「ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP 197AGS」を買っちまった!下記で紹介しているEX AGSの1つ前のモデルとなります。テンヤの師匠が名竿と呼ぶほどの出来。

ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP 197AGS
ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP 197AGS

元々高いんですが、少し古い分、値段も下がっているのがありがたい。オールAGSガイドに、SMT(スーパーメタルトップ)の組み合わせで、実際に使ってみて驚き。ほんとうに僅かな太刀魚のアタリを表現してくれるので、今まで取れなかったアタリが出てくれます。間違いなくおすすめです。

極鋭タチウオテンヤSPは2020年8月にモデルチェンジしてリリースされました。スペック的には大幅なバージョンアップではありませんが、リールシート(グリップ)やデザインが変わっています。またラインナップが増え下記の通りになっています。

20極鋭タチウオ テンヤSPのラインナップ↓

機種全長調子自重定価
190AGS190cm7:3105g51,000
182AGS182cm8:2100g51,500
180AGS180cm9:1100g52,000

残念ながら197AGSは廃盤??になってしまいましたが、3つの調子とレングスが選べるようになったのは、これから購入する人にとっては嬉しいですね〜!

[ダイワ]極鋭タチウオ テンヤSP EX AGS

2018年7月にリリースされた最新・最強のタチウオテンヤロッドの1つ。わずか95gという自重に、新作AGSガイドであるN,Cリングを採用。超弾性チタン合金で出来たティップ・スーパーメタルトップ「SMT」や、エアセンサーシートなどダイワ最先端技術を全部乗せになっています。価格も驚きの定価79,000円!と目玉が飛び出そうな高級ロッド。178cmモデルのみの展開です。どんなのか使ってみたいけど、中々買えないな〜という1本。まさにエキスパート向けの一振りです。ガンダムで言うところの、ニュータイプ向けですね↓誰か1回だけでいいんで使わせてくれへんかな〜。

※192と2020年8月に184がリリースされ、2020年9月現在では3機種リリースされています。

■ESS(Expert Sense Simulation)=感性領域設計システム
ロッドが曲がった際に発生する復元力(ひずみエネルギー)を解析・設計するダイワ独自のシステム。「どこがオーバーパワーか」「どこがパワー不足か」を数値で明確に把握するだけでなく、通常のベントカーブには現れないエキスパートの「感性」と呼ばれる領域までロッドに反映させることが可能。理想を超える竿を作り出す、革新的ロッド設計システム。新調子の提案においても、効率的に最初から高い完成度で試作することが可能なので、より細部までこだわりぬいた調子を追求することができる。

[ダイワ]サーベルマスター Xチューン テンヤ

サーベルマスター エクスチューン(シマノ)
サーベルマスター エクスチューン(シマノ)

東の横綱が「極鋭タチウオ テンヤSP EX AGS」だとしたら西の横綱とも言えるロッドが、シマノ「サーベルマスター Xチューン テンヤ」シリーズ。2018年のフィッシングショーでお披露目された最新最強のタチウオテンヤロッドの1つ。Xチューンを冠するモデルのロッドはシマノでは最上位機種となっています。

Xシート ガングリップ
Xシート ガングリップ

かなり革新的なグリップシステム「Xシート」が話題となったモデル。ロッドなのに右用と左用のグリップが存在するというこだわりようで、データ上ではより握りやすく・疲れにくいグリップになっているようです。極鋭197も使っていて、実際に釣り比べていますが疲れにくさはデータ通りで、ほんとうに楽ちん。グリップの形状と握り方が違うだけで、こんなに違うものなんですね。

Xガイドを採用
Xガイドを採用

シマノのオリジナルガイド「Xガイド」を使用、ティップ部分はタフテック∞(インフィニティ)にさらにカーボンを巻き付けて強化、目感度、手感度ともに上昇させてあります。

カーボンモノコックグリップ
カーボンモノコックグリップ

開発陣も競合を意識しつつ、相手を超えていくために知恵を絞りながら作り上げているのが伺える至極の1本ですね。7:3調子と8:2調子の2タイプ(2019年には9:1タイプの極先調子&ショートモデルのロッドが追加)が用意されています。定価58,000円なので、極鋭と比べると2万円以上差がありますが、どこまで違いを感じられるのでしょうか。これは贅沢に2本同時に使ってみないと分からないですね。

上がエクスチューン、下が極鋭197のティップ
上がエクスチューン、下が極鋭197のティップ

サーベルマスターエクスチューン73Mを追加購入しました!愛竿の極鋭197が超掛け調子ロッドだったので、対局に位置する載せ調子をチョイス。サーベルマスターエクスチューン73Mの良いところは、やはり細くて長いティップ。これにより、食い渋り時期やアタリの小さい時期、掛かりが浅い場合などに、バラさずにタチウオを釣り上げる事ができます。個人的には、この2本で掛け・乗せとどちらも対応できるようになりました。

そして昨年追加されたサーベルマスター Xチューン テンヤの極先調子9:1、160cmのショートモデルが欲しくなってきた。最近みんな使っていて非常に楽しいらしいんです。

※ちなみにXシートガングリップは左右があるので、購入の際はご注意ください!

テンヤで大型タチウオを釣ろう!

タチウオ
タチウオ

ともあれ、最新・最強のタチウオテンヤロッドが欲しいところですが、現実はそう簡単に許してくれません(笑)エントリーモデルからミドルクラスなど、タチウオテンヤロッドは色々な種類がありますので、お気に入りの1本でタチウオを爆釣しましょう!

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