イカメタルと言えば基本はカウンターリール(カウンター付きベイトリール)ですが、スピニングリールが良い場合もあり非常に迷うところ。本当にカウンターが必要なのか?代用できるリールや番手は?など、初心者や入門者にも最適なイカメタル用リールをピックアップして紹介します!
イカメタル用リールの特徴
6月も後半になりつつあり、徐々にイカメタルのシーズンも始まってきました。イカメタルは船からケンサキイカやスルメイカなどを狙う釣りで、繊細でゲーム性が高いのが特徴。イカメタル専用ロッドやスッテなどの仕掛けはもちろん、イカメタル用リールの使用でも結構メリットがあると思います。特におすすめはカウンターリール(ベイトリール)。後述するオモリグ仕掛けを使用するならスピニングリールが良いですね。
それと、船上では移動時など潮をかぶるので、スピニングもベイトもソルト対応で耐久性のあるものが良いと思います。釣行が終わったら、しっかりと水洗いしときましょう。
カウンターリール(ベイトリール)が基本
イカメタルで一番オーソドックスに使用されているのが、カウンターベイトリール(両軸リール)。イカメタルで一番重要なのが棚取り。言い過ぎかもしれませんが、棚が取れなければ釣れないです。また、イカの棚はコロコロ変わりますので、都度正確な棚取りをする必要があります。ですので、リールのカウンターの有り無しはイカメタルにとっては非常に影響する部分。
もちろん、マーカーライン等を使って上手に棚取りできるようでしたら、カウンターが無くても問題ないですよ。(カウンター無い方が見た目はカッコ良いですしね)。ベイトリールは100番〜200番ぐらいのサイズで、200g〜300g程度のものだと扱い使いやすいと思います。できるだけ軽い方が楽ですよ。
スピニングリールでイカメタルやオモリグが良い場合も。
スピニングリールを利用するメリットは、船上からバーチカルだけでなく、ちょいキャストして広範囲のエリアを横向きに探ることができること。イカメタル釣法だけでなく、特に中オモリリグ「オモリグ」と呼ばれる釣り方ではスピニングリールが威力を発揮します。イカメタル用の小型スッテではなく、おかっぱりからのエギングに使うような2.5〜3号ぐらいの餌木を使用。大型が良く上がると言われたり、オモリグの人だけが釣れるといった状況もあります。オモリグタックルも用意しておくと良いですよ。
リールの番手
イカメタル(オモリグ)に使うスピニングリールの番手は2500番〜4000番あたりがおすすめ。私も当初はダイワの2500番リールでやっていましたが、最近は4000番のリールを使っています。オモリグの場合、100g程度のオモリを付けた状態でエギをジギングのように「シャクる」動作があるので、小さいリールよりもある程度大きなリールの方が楽になります。また強いて言えばハンドルノブもラウンド型のパワーハンドルノブに変更しておくともっとやりやすいですよ。
↓おすすめは剛性も高い20ツインパワー3000MHGや4000PG。イカメタル(オモリグ)で使っている人多いですよ。
↓こんなやつに変更しておくと、もっと楽ちん。
メインラインとラインキャパ(糸巻き量)
基本はPEラインを使用します。0.4号〜0.8号ぐらい。個人的には細いラインの方が潮の影響も受けないので0.6号を選択しています。カウンター付きベイトリールの場合はマーカーは必要ありませんが、スピニングリールにはマーカー付きのラインを使用しています。暗い中で細いラインなので、細かい印は役にたってるような、たってないような気もしますが、1色10mというのが目安として使えます。
イカメタルにおすすめのカウンターリール(ベイトリール)
ベイトリール(両軸リール)にデジタルカウンターが付いたリールを使用することで、水面から仕掛けまでの距離(ラインがどれだけ出ているか)が一目瞭然。
タナの取り方
イカメタル船にのってると船長が「35mに反応!」などタナの目安を教えてくれます。この声に合わせてタナを取りイカの反応を探ってきます。35m丁度に反応がある場合もありますし、少し深めや逆に浅めで反応がある場合も。釣れたタナや反応があったタナをカウンターでしっかりと把握し、そのタナを攻めていきます。
ギア比は何が良いか
イカメタルで使用するカウンターリールのギア比は基本何でも問題ないです。ジギングやタイラバ、タチウオジギングのように巻きのスピードで誘う事も無いので、あまりこだわりはありませんが、個人的にはハイギア(HGやXG)もしくはノーマルギアがおすすめ。パワーギア設定のリールでも特に問題はありませんが、深いところでは水深100m近いポイントもありローギアだと1回あたりの糸巻取り量が少ないので、回収する場合に時間がかかります。気にするとことしては、これぐらいかな。
右ハンドルor左ハンドル
答えは無いんでしょうが、右利きの私は右手にロッド、左手でリールを巻く「左ハンドル」派です。特にイカメタルの場合は、ロッド操作でシャクリ上げや、シェイク、ステイなどを繊細に行うのでいつもロッドを操作している聞き手でロッドを扱うようにしています。反対にジギングなどの大型リールは巻くのに結構力を使いますので右ハンドルのが楽というのもあり、右ハンドルでやっていたりします。ただ、やっぱり右手でロッドを握ってる方が上手にしゃくれてる気がしますけどね〜。まぁでも、どちら側でも慣れればOKだとは思いますが参考までに。
タイラバリールでも代用できる
イカメタル用のカウンターリールに比べると若干重たい気はしますが、タイラバ用に発売されているカウンターリールでも特に問題なく使用できます。実際私が使っているもう1つのカウンターリールはシマノの炎月プレミアムというカウンターリールです。
21バルケッタBB(シマノ)
船ゲーム用小型ベイトリールのエントリーモデルが「21バルケッタBB」。フォールレーバーは付いてないですが、カウンターは標準装備されているのでイカメタルにピッタリです。後述する上位モデルの21バルケッタとの大きな差は自重で、21バルケッタBBの方が25gほど重たいです。時期によっては上位モデルとの実売価格差があまり無かったりするので、見比べてから購入すると良いと思いますよ。
17バルケッタBB(シマノ)※廃盤
こちらも昨年モデルチェンジされリリースされた17バルケッタBB。CI4+モデルより手頃にということで、ボディ素材は違いますが、基本機能は上位機種の17バルケッタCI4+と同様、重量だけ30gほど重たいだけ。バルケッタシリーズは、セルフ電池交換が可能なのも何気に良い点です。+3000円〜4000円で上位モデルの17バルケッタやグラップラーCTが買えちゃうので迷いどころ。サブリールとして用意するなら、こっち買うかな〜。
21バルケッタ(シマノ)
汎用性が高く船用小型ベイトリールの代表格が「21バルケッタ」。後述している人気の17バルケッタCI4+の後継機です。流行りのフォールレバーは無いですがその分ちょっと手頃で軽量なのが良いところ。イカメタルに必須のカウンターももちろん付いています。実売価格が下がっているので、1万円台の値段で買えるというコスパの良さが非常に魅力的です。旧モデルを現役で使っていますが、イカメタル、タイラバなどなどPE1号以下の船釣りに色々使えますよ!
17バルケッタ(シマノ)※廃盤
去年モデルチェンジしたばかりの17バルケッタ。色々な船釣りに使用できますが、まさにイカメタル用カウンターリールという感じでしょうか。個人的には1つ前のモデルを使っていますが、190gと非常に軽量で使い易く気に入ってます。ちなみに200/300と番手はどちらでも問題なし。パワーギア(PG)モデルもありますが、イカメタルならハイギア(HG)がおすすめ。
20バルケッタFカスタム(シマノ)
2020年に発売されたイカメタルリールが「バルケッタFカスタム」。上位機種のバルケッタプレミアムの主要機能を受け継ぎながら、素材など変更することで30gも軽量化したモデルになります。ちなみにバルケッタプレミアムが255gで、Fカスタムが225g。イカメタルを主眼に置いた場合には、こちらの方がタックルバランスが取れる場合が多いと思います。フォールレーバーを搭載しており、イカメタルでも良くやる「スローフォール」をリール側でも出来るのは良いですね。XG=エクストラハイギアモデでダブルハンドルを装備した150DHXG/151DHXGがおすすめ。
24バルケッタプレミアム(シマノ)
私のメイン機が19バルケッタプレミアム。ダブルハンドルのXGモデルを使っています。255gとそんなに他の機種と比べてそれほど軽量ではありませんが、マイクロモジュールギアⅡの恩恵でパワフルかつシルキーな巻き心地が病みつきになるモデルです。
24ライトゲームX IC(ダイワ)
2024年にリリースされた最新のエントリークラスのカウター付きベイトリールが「24ライトゲームX IC」。剛性の高いアルミフレームを採用しているのでイカメタルでも安心です。スプールの下巻き調整ができるエコノマイザーが付属しています。実売1万円程度と非常にお手頃なのも変わらずで嬉しい点。難点は自分で電池交換できないのでメーカーに預ける必要がありますが、普通に使っている分には数年は電池が切れる事は無いと思います。
色んなカウンター付きベイトリールを使ってますが、5年以上使っているリールも電池が切れた事は無いので、1〜2年で電池が切れるってことは無いと思いますけどね。週4でイカメタルするような人は分かりませんが(笑)
18スパルタン IC(ダイワ)
2018年に発売されたのがスパルタンIC。ボディはキャタリナICと同様にスーパーメタルフレームで構成されており剛性が高いのが特徴。自重も220gと割と軽量です。キャタリナICと良く似ていますが、ハンドルが違ったりベアリング数が4個少ないなど、その分値段的には手頃になっています。PE2号200mが巻けるので、ラインキャパが結構大きいリールでライトジギングなどにも使えます。イカメタル用の細糸PEを使用する場合は下巻き必須になります。
21ティエラA IC(ダイワ)
ダイワのカウンター付き小型ベイトリールのハイエンドモデルの1つが「21ティエラA IC」。リールのハウジング素材にアルミニウム合金を使った剛性の高い小型ベイトリールです。後述している18カタリナICの後継機という位置付けですが、ダイワの次世代ベイトテクノロジー「HYPERDRIVE DESIGN」を採用したリールになっており、この3年の間に大きくバージョンアップしています。ライトジギングなどにも使えるPE2号200mというラインキャパなので、イカメタルに使うPE0.6号や0.8号などは下巻きが必要になってきます。個人的には130mmのロングハンドルを搭載したハイギアモデル(150H-DH)が良いと思います。ハンドルが長いと楽に巻けますよ。
18キャタリナIC(ダイワ)※廃盤
2018年に発売されたのがキャタリナIC。スーパーメタルフレームで出来たボディは剛性が高く堅牢でパワフルに巻き上げてくる事ができます。ATD=オートマチックドラグシステムが搭載されており、ドラグもスムーズ。20ティエラICよりもドラグは0.5kg強く、ベアリング数も2個多く装備しています。自重215gと軽量なのも良いですね。イカメタルにはダブルハンドルで浅溝モデルの100SH/100SHLがおすすめです。
24ティエラAIR IC(ダイワ)
2020年3月に発売されたダイワの最新最強のカウンターリールが「20ティエラIC」。カウンター付きベイトリールって「カウンター」が付属する分どうしても自重が重たくなりがちなのですが、この20ティエラICは何と165gという超軽量を実現しています。なので2020年3月時点では業界最軽量モデルです。細糸に対応した浅溝スプールの105XH/105XHLがイカメタルに最適です。
イカメタル用リールで快適に楽しもう!
冒頭でも記載しましたが、これからイカメタルをはじめる入門者や初心者の方なら、最初はカウンターリールを使ったベイトタックルがおすすめですよ。その後、キャスティングしてオモリグやってみたいな〜など、タックルの種類を増やして行けば良いと思います。まだまだ、私も下手くそでヤキモキする事も多いですが、ノリノリのタイミングやテクニカルで繊細な場合など、ゲーム性も非常に豊かなイカメタル釣りは本当に楽しいですよ!是非皆さんも機会があったら挑戦してください!もちろん、食べても最高に旨いです!
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