ショアジギングにおすすめのロッド
ショアジギング用の入門クラスのロッドからハイエンドクラスまで、気になるロッドをピックアップしてみました。釣行先や狙いたい魚種と魚のサイズ、使用するルアーの重量などを念頭において選択すると良いです。長さ9.5ft~10ftぐらい、ロッドパワーがMやMH(ジグマックスが60gもしくは80g)のショアジギングロッドが一番汎用的かと思います。多くのメーカーから沢山の種類が出ているので、気になるロッドを見つけたら釣具屋さんなどで実際に触ってみるのもおすすめです。ちなみに私はヤマガブランクス「ブルースナイパー100M」を愛用しています。
エントリークラスのロッド
19ソルティーアドバンス
2019年にモデルチェンジしたソルティーアドバンスのショアジギングモデル。ソルティーアドバンスシリーズはシマノ入門モデルということもあり、実売1万円前後と非常に安価なのが魅力的。アマゾン等での評判も良く、これからショアジギングを始めてみたい人に最適。また予備ロッドとして持っておくというような選択も良いですね。ソルティーアドバンスのショアジギングモデルは全部で5機種。一番ライトな機種がMAX60g、ヘビーなモノでMAX100gのメタルジグまで使える設定になっています。
100MHのスペック:全長10ft(3.05m) 自重265g ジグ範囲MAX80g
21コルトスナイパーBB(シマノ)
シマノから発売されているショアジギング専用ロッドの入門クラスが「21コルトスナイパーBB」。実売1万円台とお手頃ですが、パワフルなブランクスとM以上はガイドがWフットになっていて頑強です。
100MHのスペック:全長10ft(3.05m) 自重293g ジグ範囲MAX80g
22ショアジギングX(ダイワ)
2022年にリリースされたのが22ショアジギングX。ダイワの入門モデル「X」シリーズのショアジギング版ロッドとなります。1万円前半というお手頃な実売価格が魅力的。ブランクスはブレーディングXという強化構造を採用しています。ガイドはダブルフット、リングはアルコナイトを使っています。
100MHのスペック:全長10ft(3.05m) 自重290g ジグ範囲MAX80g
SSD Shore jig(テイルウォーク)
テイルウォークのロッドはコスパが高いイメージですが、このロッドもPEラインの糸絡みを抑制してくれる「FUJIステンレスSIC Kガイド」を搭載するなど、本格的な仕様ながら実売価格15,000円前後とお得です。リリース自体は少し古くて2015年10月頃ですが最近は安いアルコナイトリングが主流になりつつ中、SICでこの値段はお得です。
96Hのスペック:全長9.6ft(2.9m) 自重250g ジグ範囲MAX65g
20BRS(ジャッカル)
近年はソルトゲームにも非常に力を入れているメーカー「ジャッカル」がリリースしているソルト向けロッドのシリーズが「BRS」。Bay(湾)・River(河)・Surf(浜)の頭文字から付けられたロッドブランドで名前の通り、ライトゲームからショアジギングゲームまで幅広いラインナップが用意されています。TOPガイドにはSICリング、それ以外はアルコナイトリングが採用されています。
100MHのスペック:全長10ft(3.05m) 自重264g ジグ範囲MAX80g
ミドルクラスのロッド
19コルトスナイパー SS S100MH[シマノ]
2019年にリリースされたシマノのショアジギングロッドがコルトスナイパーSS。エクスチューンなどの最上位機種の技術やノウハウをつぎ込んだ最上位廉価版モデルに付く「SS」はスーペリアスペックの略でノーマルモデルより上位(超えている)という位置付けです。ちなみに、よく見る「****BB」というBBが付いたモデルはブラッド・ブラザーの略でノーマル製品のスペックを維持した廉価版という意味となります。コルトスナイパー SSでは、スパイラルXやハイパワーX、オールダブルフット仕様のガイドなど高負荷時の耐久力がアップされた仕様。ラインアップも豊富で9種類から選べます。
100MHのスペック:全長10ft(3.05m) 自重260g ジグ範囲MAX80g
ブルースナイパー 100M|BlueSniper 100MH[ヤマガブランクス]
ライトゲームからマグロゲーム用のロッドまでカバーする九州のブランクメーカー「ヤマガブランクス」が仕上げた青物専用ロッドが「ブルースナイパー」。名前の通りですね。このブルースナイパーシリーズが7年ぶりにオールリニューアルして最新モデルとして登場!発売予定のロッド全てがナノブランクを使用しているのが特徴です。不必要なものを省いた飾らないロッドデザインが個人的には好印象。スペックも勿論、超本格的でおすすめのロッドです。個人的にも愛用中です!
100MHのスペック:全長10ft(3.05m) 自重245g ジグ範囲MAX80g
↓エントリークラスからハイエンドモデルまで色々なショアジギングロッドを紹介しています。
ショアジギングにおすすめのスピニングリール
ショアジギングに使用するスピニングリールですが、基本はロッドに合わせてリールのサイズも選択します。目安ですが、ライトショアジギングで20g〜60gのメタルジグを扱うロッドを使用する場合は3000番〜5000番のHGやXGが最適です。ショアジギングで80~gメタルジグや大型プラグを扱えるロッドの場合はSW6000番〜SW14000番のHGやXGモデルが最適なサイズのリールとなります。
写真の一番奥はシマノ4000番、手前左がシマノSW6000番、手前右がダイワのSW8000番(旧4500)です。用途としては、シマノの4000番がライトショアジギングでPEライン1号を巻いています。SW6000番にはPE2号、ダイワSW8000番にはPE3号を巻いており、この2つをメジロ・ブリクラスを狙うショアジギング用という使い分けをしています。ちなみに、SW6000番とSW8000番はオフショアジギングでも使用しています。
リール名に「19ステラSW」など名称の前に「数字」が入っているのは、そのリールが何年に(2019年)発売されたモデルかを表しています。
エントリークラス
22ミラベル(シマノ)
MGLシリーズ(旧クイックレスポンスシリーズ)の一番下のモデルとして2022年にリリースされたのが「22ミラベル」。MGLシリーズといえば、ヴァンキッシュやヴァンフォードなど超軽量で巻きはじめが軽いリール。ボディやローター素材(主要部分)にシマノのカーボン素材「Ci4+」が採用されており22ミラベルの最大番手である5000XGで270gと軽量。またC5000番のみライトショアジギングに最適なラウンド型ノブが標準で装備されています。エントリークラスのリールながら軽量なのが良いです。
23BG SW(ダイワ)
ダイワのエントリークラスのSWリールが「23BG SW」。アルミ合金のボディとカバーを採用した剛性の高いモデル。実売1万円台とSWモデルとしては破格の手頃さが魅力的です。
21スフェロスSW(シマノ)
2019年に登場した「19スフェロスSW」が3000番〜4000番の中型機種をラインナップしており、どちらかというとライトショアジギング向け。個人的に良いと思っているのは、2021年に追加リリースされた21スフェロスSW。5000番以上の大型番手まで用意されているので、本格的なショアジギングまで対応できるラインナップに拡充されました。フラッグシップモデルのステラSWに搭載されていた「インフィニティドライブ」や、コアプロテクト、ねじ込み式のハンドル、X-SHIPやハガネボディ、カーボンクロスワッシャなどを価格以上と思える基本性能を有していて非常にコスパが高いと思います。入門向けとしても良いですし、サブリールとして用意するのも良いですね。
ミドルクラス
24ストラディックSW(シマノ)
非常に人気の高いストラディックシリーズに追加されたた「SW」リールが24ストラディックSW。高い基本性能とコストのバランスが良いリールで使っている人も多いです。ライトショアジギング、本格的なショアジギングまで対応できる4000番〜10000番まで用意されているので色んな状況に合わせてチョイスできるラインナップも良いです。
ハイクラス
21セルテートSW(ダイワ)
2021年、ダイワの堅牢リール代表「セルテート」に遂にSWモデル「21セルテートSW」が登場しました。無印セルテートよりも大型番手が用意されており5000番〜最大18000番まであります。オフショアジギングやショアジギングにおすすめです。ライトショアジギングだとSWモデルではなく通常モデルの3000番〜5000番も良いですね。
21ツインパワーSW(シマノ)
ハイエンドモデルの「19ステラSW」と搭載されている技術的には遜色ないのが「21ツインパワーSW」。ストラディックSWには用意されていない14000番という大型番手まで用意されており、より太糸を使った釣りまで対応できるようになっています。人気の4000番〜8000番は品薄状態で私も欲しいんですけどね。
ショアジギングのラインシステムについて
PEラインとショックリーダーの選び方
ショアジギングやライトショアジギングでは、中型から大型青物がターゲット。サイズで言うと40cm〜1mを超えるサイズまで様々。使用するメインPEラインは、40g前後のメタルジグを使用するライトショアジギングだと1号〜1.5号、80g以上のメタルジグやプラグを投げるショアジギングだと2号前後、ターゲットや場所によっては3号〜を使用します。
これに合わせるショックリーダーはフロロカーボンもしくはナイロンリーダーですが、下記ぐらいの目安となります。ざっくり計算ですが、メインPEラインの号数の約4倍前後の号数という感じですね。
ちなみに、私がブリ・メジロクラスのショアジギングで使用しているリールにはPEライン2号〜3号にショックリーダー40lb〜60lbという組み合わせにしています。ライトショアジギングタックルには、PE1号にショックリーダー5号という組み合わせにしています。
どちらもショックリーダーの長さは1m〜2mの間。根ズレの恐れが高い場合は、より太いショックリーダーを長めにセッティングするなど、狙いべきターゲットに合わせてメインラインとショックリーダーを選択して下さい。※ショックリーダーが長すぎるとガイドに入ってしまうので、飛距離が落ちる場合があります。ご注意下さい。
また、メタルジグではなくプラグをメインのショアキャスティング(プラッギング)の場合は、リグを沈める必要がありませんので、太めのPEと太めのリーダーを使用しています。
PEラインとショックリーダーの目安
メインPE | ショックリーダーの目安 |
---|---|
PE1号 | 4号〜6号(15lb〜25lb) |
PE1.5号 | 6号〜8号(25lb〜30lb) |
PE2号 | 8号〜10号(30lb〜40lb) |
PE3号 | 10号〜15号(40lb〜60lb) |
おすすめのPEラインとショックリーダー
YGK ヨツアミのG-soul SUPER JIGMAN。4本撚りと8本撚りがあり、同じ太さでも8本撚りの方が強度が高いです。そこまで高くないですが品質も良く、どこでも手に入る買いやすいPEラインなので、おすすめです。
おすすめのショックリーダー
YGK ヨツアミのフロロカーボン アブソーバー。1500円前後と手頃な価格が魅力的です。
ラインの結束方法
ショアジギングをしていると、不意の大物に遭遇することも良くあります。ライトゲームのような簡易な結束では心もとないですよね。ショアジギングやライトショアジギングではFGノットまたはPRノットのどちらかの結束方法を使用しています。
PRノット
ショアジギングやジギングなどで使用するPEラインとショックリーダーの結束強度が非常に高い結び方がPRノット。
マグロやカンパチなど船からの大型魚狙いにも使用されるノットで、PRノッタ−という専用の道具が必要ですが強力なラインシステムを構築する事ができます。動画では7cm程の結束幅を取っていますが、ショアジギングではそこまでは必要ないと思います。3cm程あれば十分かな。
FGノット
PEラインを使っている人であれば、おそらく一度は聞いたことのある結束方法がFGノット。慣れれば道具無しに、強力なラインシステムが構築可能です。王道のFGノットの方法↓分かりやすい動画です。
↓シマノのインストラクターでもある堀田氏による「簡単FGノット」の解説。コレはマジ簡単です。一度覚えてしまえば、現場でも問題なくできますよ。
使った事はありませんが、FGノットをより簡単にするためのツール「FGノットアシスト」が第一精工から発売されています。どうしても出来ないって方はチェックしてみて下さい。
ショアジギングの持ち物
基本的なタックル以外でショアジギングに持っていくべき持ち物(アイテム)をピックアップして紹介します
ライフジャケット
浮力材内蔵のベスト型と自動膨張型がありますが、ショアジギングの場合はベスト型を使用しています。場所にもよりますが、磯場からの場合だと自動膨張タイプだと破けてしまう恐れがあるのと、コケた場合のクッションにもなるのでベスト型を選択しています。また、ベスト内に必要な道具をほとんど格納できるのも便利です。どちらにせよ、万一のためにもライフジャケットは着用しておきましょう!
手袋
不意に手を付いた時の保護や寒さ対策など、グローブをしていた方が良いです。指先まで覆われているタイプと、指先が出ているタイプとあります。季節に合わせて使い分けするのも良いですね。
フィッシングプライヤー
スプリットリングにルアーを付ける時に使います。プライヤーの先が折れ曲がっており容易にリングを開ける事ができるようになっています。逆にこれが無いと、リングを開けるのが困難なので必須と言えるタックルでしょう。
リングを開けるだけでなく、ラインを切ったり、釣り上げた魚からフックを外したりと用途も多いです。ショアジギングに限らず、多くの釣りで使えますので1本は持っておきたいところですね。サイズが色々とありショアジギングやライトショアジギング向けのプライヤーとしては、ノーズが長めの方が針を外す時に安全です。
フィッシングナイフ
魚を〆たり、血抜きしたりと必須なアイテムがフィッシングナイフ。ショアジギングの場合、場所にもよりますが大きなクーラーボックスを持ち込まない事が多いので、その場で血抜きや内蔵だけ出しておく事が多いです。いろんな釣りで使えます。1本入れておきましょう。
ストリンガー
時合中に魚を〆てる時間が無い場合や、釣った魚を生かしておきたい場合、血抜きで海水につけておきたい場合など色んな用途に使えるのがストリンガー。特にかさばらないので1つ持っておくと便利です。
神経締め
ナイフがあれば簡易に魚を〆られますが、よりしっかりと〆たい場合にあれば良いという道具が神経締めワイヤー。美味しく魚を持って変えるならぜひ。
ショアジギングを楽しもう!
堤防や地磯など、潮通しのよい場所で楽しめるショアジギング。釣行前にしっかりと装備や仕掛けを準備して、強力なファイトが魅力の青物を狙いましょう!
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