カワハギ釣りにおいて、カワハギ専用ロッドはもはや必須アイテム。使うのと使わないのでは、かなり釣果に影響してくると思います。
カワハギ竿(ロッド)もお手頃な入門モデルから「まじで!そんなに高いのっ?」みたいなハイエンドカワハギロッドまで種類も色々。
もちろん、ええロッドだからといってすぐにカワハギ釣り上手くなる訳ではありませんが、やっぱ少しでも良いのが使いたいし、有利なのは間違いない。ってことで、個人的にも狙っている「おすすめカワハギロッド」を紹介します!
知れば知るほど、カワハギ沼に落ちていきますね・・・(怖っ)
カワハギロッドの特徴
カワハギロッドは、小さな口を使い餌を上手に奪いとっていくカワハギを攻略するためのロッド。
実際カワハギ釣りをやった事があると分かりますが、知らぬ間にエサが取られている事が多いです。そんな餌取り名人である「カワハギ」からの繊細なアタリをとったり、餌を取られないように誘ったり、上手にフッキングさせるために最適化されているのがカワハギロッドです。
調子
カワハギ竿(ロッド)は、先調子8:2や極先調子9:1といったものが多く、ティップは柔らかくベリーからバットにかけてはしっかりしたロッドです。基本的にはソリッドティップで、穂先の素材はカーボンやチタン(メタル)、グラスと種類豊富。
竿の調子、9:1とか8:2は竿全体を10とした場合の曲がり具合(柔らかい部分の割合)が分かるように示したもの。例えば、9:1だと竿全体の1割が柔らかい穂先という感じで考えてもらえると良いです。どんな竿を探す場合にも出てくるので覚えておきましょう。
長さ
船の上で使うので誘いや合わせなどの操作や取り回しの良さと、軽量さ、カワハギの引きなどをバランシングした180cm前後のロッドが多いです。ちなみに、カワハギ釣りの仕掛けは3本針ぐらいなので、そこまで長い仕掛けではありません。
自重(重さ)
最新のカワハギ竿で最軽量のものだと50gちょっとぐらいと驚異の軽さ!入門クラスでも100g未満の軽量なロッドが多いです。
これは、カワハギ釣りが船上で長時間、常に手持ちでカワハギを誘い、そしてアタリに集中する釣りのため。軽さは感度にも繋がり、更には釣り人の疲労を軽減してくれるので結果、釣果につながってくると考えられます。勿論、カワハギ専用リールも軽いものが多く、トータルバランスとしても非常に軽いタックルとなっています。
選び方は?
カワハギロッドを選ぶ場合ですが、初めて購入するなら8:2もしくは9:1ぐらいの調子の竿を選びましょう。極端に硬めや柔らかめのカワハギロッドというのは使う状況を選びます。メーカーのロッドの硬さ表記でいくとMHもしくはHぐらいが良いですね。またオールラウンドやバーサタイル(汎用という意味)という記載があるロッドを選んでおくと良いと思います。
長めのカワハギロッドの方が一般的には穂先も長く柔らかめ。短めのカワハギロッドは穂先も短い場合が多い。違いとしては、穂先が長いほど繊細で細かいアタリを取りやすく目感度が出やすい(目で穂先のアタリを取る)、ただし仕掛けを動かしたり(カワハギ釣りでよくやる仕掛けを上下する動き)や、フッキング動作が遅れます。穂先が短いロッド(硬め)ほど仕掛けの操作がやりやすくなり(オモリを底から浮かしてカワハギを誘う宙の釣りに有利)、積極的に掛けていく釣りに向いています。オールラウンド(バーサタイル)に調整されているのは、ちょうど中間ぐらいの設定と思っておけばOK。
おすすめカワハギロッド
初心者や入門者向けのカワハギロッド
19カワハギBB(シマノ)
2019年に発売されたばかりの入門カワハギロッドの最新版がカワハギBB。アンダー100gと軽量でM180(8:2調子)、MH180(8:2調子)、H175(9:1調子)と3つの硬さがラインナップされています。値段も1万円台とお手頃なのが良いですね。
20カワハギX(ダイワ)
2020年に約5年ぶりにモデルチェンジしたのがダイワのカワハギ入門ロッド「カワハギX」。旧モデルから1機種増え、MとMH、Hの3種類がラインナップされており全て100g以内と軽量です。値段は変わらず実売1万円ちょっとぐらいとお手頃な設定なのが魅力なカワハギロッドです。
黒船カワハギ(アブガルシア)
アブガルシアから2017年頃に発売されたカワハギロッドが黒船カワハギ(アブガルシア)。155Sというかなり短めのショートモデルから、180S(8;2調子)、180H(9:1調子)、180HH(9.5:0.5調子)の3モデル、そして2020年にはゼロテンモデルが追加され、合計5種類がラインナップされています。アブお得意の小口径ガイド「マイクロガイドシステム」を採用し高感度&軽量化。自重も全モデル100g以下。アブらしい意匠もカッコよく、実売1万円前後と手頃なカワハギ竿になっています。
17アナリスターカワハギ(ダイワ)
2017年にダイワから発売されたカワハギ竿がアナリスター カワハギ。入門クラスでは、概ねグラスソリッドティップが主流ですが、アナリスターカワハギはカーボンソリッドティップの「メガトップ」や、上位機種にも使われているエアセンサーシート、ネジレ防止構造X45などを採用。ガイドリングも軽量で糸絡みしにくいSiCになっています。自重もこのクラスから15g〜20gほど削減され、70g後半とかなり軽量に。175cmの7:3調子や8:2調子、そして少し短い172cmの9:1調子の3種類ラインナップされています。実売価格で入門クラスのカワハギ竿と比べ約5,000円〜8,000円ほどアップしますが、その分の良さはあると思います。
中級クラスのカワハギロッド
18メタリア カワハギ(ダイワ)
メタリアカワハギは2018年にフルモデルチェンジ、2019年8月には新たに3つの機種が追加されたダイワのカワハギ竿の中核を担うロッドシリーズとなっています。カーボンガイドのAGS(穂先部のみ)、軽量なエアセンサーシート、超弾性チタン合金穂先「メタルトップ」などを搭載しており、最上位機種の「極鋭カワハギ」に近いスペックになっています。ラインナップも豊富で、釣り方・釣り場状況に合わせたロッドチョイスが可能。ワンピースモデルと、持ち運びに便利なセンターカットの2ピースモデルが存在します。
ステファーノSS(シマノ)
2018年8月頃に発売されたシマノのカワハギ竿の中位機種が「ステファーノSS」。
リールシートにはカーボン素材CI4+を使用するなど、最上位機種のステファーノ譲りの超軽量でわずか64〜65gしかありません。ティップはカーボンソリッドのタフテックを更に極細カーボンテープで強化した「ハイパワーXソリッド」という高感度なティップになっています。ガイドはオールチタンフレームのSiCガイドを採用。M・MH・Hの3種類の硬さ(すべて180cm)がラインナップされています。ちなみにワンピースモデルのみです。
21ステファーノXR
2021年8月頃にリリースされたシマノの最新カワハギロッドが「ステファーノXR」。SSの上位モデルでミドルとハイエンドの間ぐらいの位置づけのカワハギロッドになっています。180、175、170の3機種が用意されており全て60g台と超軽量。上位モデルに採用されていたXシートフロントトリガーという特別なグリップやXガイド、スパイラルXコアが採用されるなど、ハイエンドモデルと遜色ない、むしろ凌駕しているかもしれないスペックになっています。
【2022】最新のハイエンド「カワハギロッド」
このクラスになると使う側の腕も求められそうですが、反面、やっぱり良いロッドを使えば、ちょっとでも釣果が良くなるかな〜と道具に頼りたくなります。
21極鋭カワハギ EX AGS LC(ライトコンセプト)
ハイエンドモデルの「極鋭カワハギEX AGS」を更に軽量化したライトコンセプトロッドが「21極鋭カワハギ EX AGS LC」。エアセンサーシートからアップデートされたゼロシート、最新のAGSガイドやブランクス素材を採用したダイワのロッド最新技術が詰まったロッドになっています。1機種のみの展開ですが、自重はわずか50gと驚異の軽さ。2021年9月にリリースされたばかりですが、このクラスのロッドになると購入する人も限られてくるのか、めちゃくちゃ高価なのにあっという間に売り切れている印象です。見つけた時が買い時!迷ってると大体無くなっちゃいます。
21極鋭カワハギAIR
約5年ぶりにモデルチェンジされ、2021年8月にリリースされたダイワのハイエンドカワハギロッドの1つが「21極鋭カワハギAIR」。個人的にも最も気になっているカワハギロッドの1つです。先程のAGS LCには勝てませんが、こちらも自重60g台と非常に軽量なロッド。1日中ロッド手持ちのカワハギ釣りに有利です。VSモデルとSFモデルの2機種が用意されています。
極鋭カワハギEX AGS
ボトム・F1・ZEROの3種類に今年2019年にはMCと呼ばれる穂先がもっとも柔らかい調子が追加され、現時点で4種類の調子がラインナップされています。それぞれ、穂先・穂持・胴・バットの硬さが調整されており、釣り方や状況に合わせて選択するようになっています。全モデル60g前後と超軽量で、SMT(スーパーメタルトップ)やAGSガイドなど、ダイワの最新テクノロジーてんこ盛りな感じになっています。全部使い比べてみたいですが、お値段も6万円オーバーとこれまた凄くて不可能です(笑)。
ステファーノ 攻 S180
個人的にも今一番欲しい大本命のカワハギ竿が2019年に発売されたシマノ「ステファーノ 攻 S180」。今使っているダイワのメタリア168Hが短く固めの極先調子のモデルなので、少し長め&穂先もより柔らかく目感度が良く出る竿を使ってみたい。
ちなみに、ステファーノシリーズが該当しますが、シマノのソリッド交換サービスが利用できるのも良いですね。穂先もかなり繊細ですし不意に折れてしまったなんて場合も安心。各メーカー保証期間内であれば免責金額で修理してくれますが、それを過ぎてしまうと目が飛び出てしまうような修理金額になることもあります。決して安くはありませんが、ロッド本体価格から考えると利用しやすくなってます。
ステファーノリミテッド
自重わずか54gとおそらくカワハギロッドとしては最軽量でしょう。カワハギ専用のベイトリール「ステファーノXG」と合わせれば合計194gとアンダー200gの超軽量タックルが実現します。かなり短めのカーボンソリッドティップを搭載していますが、ロッドのバランスとしては後述する「ステファーノ 攻 H177SP」と比べるとやや柔らかめの設定のようです。ハイエンドカワハギロッドの1つですね。
ステファーノ 攻 H177SP
シマノのカワハギ釣りのインストラクター鈴木 孝氏のスタイル「スナイパー釣法」に対応したロッドが、ステファーノ 攻 H177SP。前述したステファーノリミテッドと同じ短めのカーボンソリッドティップを搭載していますが、よりパワーのあるロッド設定となっており、より攻撃的に掛ける釣りを展開できるようになっています。スナイパー釣法に対応とありますが、あくまで対応ということで、通常の持ち方でも問題なく使用できるとの事です。
カワハギロッドを使ってエサ取り名人を攻略!
ほんとに「いつ餌とったん?」というぐらい、知らぬまに餌が無くなっているカワハギ釣り。餌を吸って吐く一瞬の繊細なアタリをとるためにも、できるだけ高感度なカワハギロッドが欲しいところです。良いロッドを使えば簡単に釣れる訳ではありませんが、やっぱりカワハギロッドを使う方が圧倒的に有利だと思いますよ!
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