

カワハギ釣り、めっちゃ面白いんだけど結構難しいよな〜。初心者だと全然釣れないんじゃない?



確かに難しいですけど、基本を押さえれば釣れますよ!カワハギ釣りはゲーム性もめちゃくちゃ高いので、そこが最高に楽しいんです!
ってことで、カワハギ釣りについて必要なタックルや仕掛、釣り方などを紹介します。カワハギ釣りは奥の深い釣りで腕の差が出る釣りですが、タックルや必要な道具も少なめなので誰でも簡単に始められます。肝パンの激旨カワハギが釣れるのも最高な点。
カワハギ釣り(船)とは?


カワハギ釣りにも2種類あって、堤防や筏などからやる場合と船からやる場合があります。この記事では船(遊漁船)から狙うカワハギ釣りの方法について紹介しています。船からの方が色んなポイントを探しながら釣れるので釣果も上がりやすいです。
カワハギ釣りのシーズンについて





カワハギって寒い時期の釣りのイメージだけど実際はどうなのかな?



秋〜冬がシーズンですが、寒すぎると渋くなりますね。ポイントにもよりますが、1月末頃までは釣れます。ただ、10月11月頃が肝も多いし釣りやすいと思いますよ!
カワハギ釣りのシーズンは秋〜冬。10月頃から12月頃までが良いと思います。この時期はカワハギの肝も大きくなり肝パンカワハギが狙える時期です。また初夏や夏場もカワハギを狙う事ができ、この時期は身が美味しい時期となります。ちなみに、エリアによって異なりますが、水温が14度〜17度程度の範囲が釣りやすい時期になります。海水温が下がり過ぎると活性が低くなり釣れなくなります。水温が一番低くなる2月や3月頃はあまり釣れないと思います。
カワハギ釣りのタックル





カワハギってどんなタックルを使ったら良いの?



基本的にはカワハギ専用ロッドがおすすめです。リールは小型で軽量なベイトリールで良いですよ!
カワハギ釣りはタックルが重要です。繊細なカワハギのアタリを取れること、仕掛けを自分が思ったように動かす事ができる事が重要になります。
カワハギロッド(竿)


カワハギ用ロッドの特徴は、短めで先調子の竿です。長さは170cm〜180cmぐらい。穂先はオレンジなどカラーリングされており、カワハギの繊細なアタリを手感度だけでなく目感度で取れるようになっています。
カワハギロッドで重要なのは竿の調子で、先調子の7:3(M)や8:2(MH)、極先調子の9:1(H)が最適で、穂先(ティップ)が柔らかくベリーからバットはしっかりとしたモノが多いです。これは、カワハギの釣り方に特化しており、餌を揺らしたり、仕掛を持ち上げたり、仕掛を張らず弛まずの状態でキープしたりする場合に使いやすいようなセッティングにされているためです。



MとかMHとか・・ややこしいんだけど結局のところ、どれを買っとけば良いの?



初心者の人で最初の1本なら汎用的なMHっていうパワーのカワハギロッドで良いと思いますよ!メーカーによっては、汎用的とかオールラウンドみたいな説明がされていると思います。
9:1の極先調子のロッドは、仕掛を揺らしたり宙に浮かせたりするのがやりやすく、8:2のロッドはオールラウンド系で色んな状況に使いやすい設定、7:3のロッドは穂先が長く柔らかめなので、繊細なアタリを取りやすい反面、積極的に仕掛を動かすのには向いてないなど、それぞれに特徴があります。まずはオールラウンドな8:2ぐらいのカワハギロッドを選ぶと良いと思います。
21ステファーノXR【シマノ】


2021年にリリースされたシマノの最新カワハギロッドが「21ステファーノXR」。ミドルクラスのロッドで、3万円台なので手頃というと語弊がありますが、XシートやXガイドなど最新ロッドに相応しいスペックになっています。予算が許すなら、このクラスあたりがほしいところですね。
20カワハギX【ダイワ】
手頃なロッドもあり、ダイワの最新カワハギ竿のエントリーモデル。手頃で見た目も良い感じです。カワハギに力を入れているダイワ製ってのも良いですね。
カワハギ専用ロッドは色々なメーカーから発売されており種類豊富でピンきり。5万円以上のハイエンドモノから1万円前後の入門モデルまで色々とあります。


カワハギ用リール





イカメタルとかに使っているカウンター付きベイトリールがあるんだけで、あれでもOK?



小型ベイトリールで特に問題ないので、それで良いと思います!
カワハギ用リールとして最適なのは小型のベイトリール。ずっと手持ちする釣りなので軽量なリールがおすすめです。また基本的に底を中心に狙う釣りなので、カウンターは無くても大丈夫です(もちろん付いていても問題ないです)。ベイトリールのサイズ的にはPE1号を200mぐらい巻ける番手(100番〜200番)で良いと思います。カワハギ専用リールも出てますし、手持ちの小型ベイトリールでも特に問題ないと思います。ギアはノーマルやハイギアが良いと思います。
↓この辺りがお手頃でちょうど良いサイズのカワハギリールですね。
メインラインとショックリーダー





リールにはどんな糸を巻いておけば良い?リーダーもいるのかな?



PEラインの0.8号か1号を巻いておけば良いですよ!リーダーも付けておく方が良いですが、直結している人もいますね。
小型ベイトリールに巻くラインはPE1号を150〜200m程巻いておけば問題ないと思います。ちなみに和歌山の加太沖での釣りは水深30m前後ぐらいです。ショックリーダーにはフロロカーボン3号を50cmぐらい結束しておけば良いです。ショックリーダーはできれば付けといた方が良いと思いますが、PEと仕掛け直結でも可です。
小物や便利グッズ





タックル以外でカワハギ釣りにあると便利な小物やグッズを教えてくれる?



必須レベルであった方が良い小物から、あると便利なグッズまでピックアップしておきます!
必須レベルの小物やグッズ












- 餌トレイ(蓋付きがおすすめ)
- 塩(締める用ソルト)
- 竿受け(竿置き)
- 尻手ロープ(タックルを落とさないため)
- ハサミやナイフ(血抜きに使います)
- クーラーボックス(20L前後)
持って行くと重宝するアイテム






- ハリ外し(外道を外す用)
- エア抜き(生け簀にカワハギを入れる時に使う)
- 神経締めワイヤー(神経締めして持って帰る)
カワハギ釣りの仕掛け





カワハギ釣りに使う仕掛けはどうしたら良い?



カワハギ用の仕掛けですが、大手メーカーから既製品が沢山発売されているので、初心者の人はそれを買っといたら良いですよ!カワハギ釣りに慣れたら仕掛けを自作したら良いですよ!
カワハギ釣りの仕掛けは色んな種類の既製品が販売されています。慣れるまでは既製品を使っておくと良いです。ポイントにもよりますが、根や魚礁の上を狙う場合もあって割と根がかりもするので仕掛をロストします。ワンデイパックであれば最低でも3つ(6仕掛け分)ぐらいは持って行くと良いと思います。ワンデイパックには替え針が付いてますが、できれば追加の替え針「1パック(30本入り)」を1つ購入しておくと安心です。


カワハギのフック(針)について





カワハギは針の種類が多すぎて分からん・・・、どの種類のどのサイズが良いとかある?



釣れるカワハギのサイズに合わせるのが良いですが、最初だと難しいですよね。大きなカワハギが釣れるエリアだとハリス2号以上、針サイズはメーカーにもよりますが4号〜5号ぐらいになります。釣行先によっても変わるので、このへんは購入時に「どこどこに釣りにいくのでって」釣具屋さんに聞くのがベスト。もしくは、いろんなサイズの針を用意しておいて対応する感じになりますね。



それと、カワハギには針の形状が大きく分けて2種類あります。1つは吸い込みやすい喰わせ(スピード)タイプ、もう1つは、針掛かりを重視したハゲ針タイプです。状況によって使い分けるので、どちらが良いかは言いにくく、この辺は初心者には難しいところかもしれませんね。
カワハギ針は形状や太さサイズなど色々と種類があります。なので、どの針を使ってよいか分かりにくいですが、基本的には「掛かり重視」か「バレにくさ重視」のどちらか、もしくはその中間みたいな設定になっています。
どれを選んだら良いか分からない場合は、船宿に予約時に確認すると針サイズなどの目安を教えてくれると思います。私が良く行く和歌山の加太エリアでは30cm近い良型が釣れるので、何度も針を伸ばされたり折られたりと悔しい思いをしています。なので、ポイントや魚のサイズに合わせた針選びが重要です。せっかくヒットした良型カワハギをバラすとショックですよ!


オモリ


カワハギ仕掛けに使うオモリは大体25号か30号。ポイントやエリアによって船宿の指定号数があると思うので事前に確認する必要があります。カワハギ専用のオモリは大体ゴールドや白・レッドやグローなど煌びやかなモノが多いです。集魚効果がありそうな気がするので、欲しくなりますが1個500円〜ぐらいします。仕掛けと同じく結構ロストするので、全部良いオモリを使っているとコスト的にしんどいので、安い汎用オモリも予備に持っておきましょう。汎用オモリだと8個入りで1000円ちょっとぐらいでコスパが良いです。良いオモリを使ったら釣果が良いって事もそんなに無い気がするし(笑)
↓個人的にはこれが手頃で気に入ってます。
圧倒的に安いのは↓です。別に問題はありません。
中オモリも用意しておこう





出たな!中オモリ。君はなんのため?そもそも必要なん?



中オモリは仕掛けの上部や間に付けて”弛ませ”や”這わせ”、仕掛けを動かした時の餌の揺れ方(誘い幅)を調整するために使います!使う号数は0.5号〜3号の間ぐらいで、海の状況によってウェイトを調整する感じ(潮が速ければ重たくするなど)。付けない方が良い場合もあったりと、適当に付けてる訳では無いんです(笑)使ってみるなら2号ぐらいを用意してみましょう。
仕掛けのたるませ方や誘い幅などを調整するために使うのが中オモリです。カワハギ専用のワンタッチシンカーなどが発売されています。使い方としては、3本針仕掛けの上部(一番上の針の少し上側)や中程(2本目の針の上側)に付けることでロッド操作により仕掛けをたるませ具合を調整します。例えば上部に付けて仕掛け(針3本)を底に這わせるようにしたりします。
集寄(集魚板)





今度は集寄か。付けてる人も多いけど本当に必要なの?



なんとなく付けてみたくなりますが、初心者は集寄を無理して使う必要は無いと思いますよ!魚を寄せるという意味と中オモリに近い効果がありますが、潮を受けるのでアタリが分かりにくい場合もあったりすると思います。
集寄(集魚板)。こちらもカワハギ釣りの定番アイテムですが、キラキラと光る集魚板を仕掛けの上部に設置し魚を誘います。フラッグ状になったものが多く、潮の影響を受けやすいです。付ければ必ず良いと言うものでは無いですが、カワハギを寄せる効果と、仕掛けを潮の向きに合わせるという効果、仕掛けを弛ませる事ができます。
カワハギ釣りのエサについて





カワハギ釣りの餌と言えば「アサリ」だけど、何か気をつける事はある?



一番良いのは新鮮な生アサリの剥き身です。チャレンジしたい人はスーパーなどで殻付きアサリを購入して剥いてみるのも良いですよ!市販品の冷凍生アサリも売ってるので初心者の場合はそれでもOKです。柔らかい場合は塩で〆て硬さを調整しながら使うと良いですよ!
カワハギ釣りの餌は「アサリ」の剥き身。アオイソメやエビ・イカなどでも釣れますが、メインはアサリを使用します。一番良いのは殻付きの生のアサリを自分で剥いて用意する事ですが手間暇が必要です。ボイルのアサリでも釣れなくはないですが、圧倒的に生アサリが良いです。冷凍ボイルものはおすすめ出来ません。





餌ってどれぐらいの量を持っていったら良いの?



カワハギの釣れ具合にもよりますが、竿頭の人が40匹も50匹も釣ってるような状況だと、カワハギゲッチュなら2個ぐらいは用意しておくと安心です。上手い人でも20匹程度の場合は1個あれば足りると思いますが、餌が無くなると終了なので多めに持っていきましょう。
個人的に気に入っているのは↑のマルキュー「カワハギゲッチュ」。身も綺麗に剥いてあるし、小粒である程度〆てあるので、針にも付けやすく、そのまま使っても大丈夫です。剥きたてのアサリにはかないませんが、最近は一番使いやすいと思ってます。



小型のザルみたいなのを持って行くと海水でアサリを洗ったり出来るので便利。船に用意してある場合もあります。



柔らかいアサリは吸い込み易く渋い時に有効。硬めに〆たアサリは餌持ちが良くなるので活性が高い時に有効ですよ!
締ってないアサリを使う場合は、小型ザルにアサリを入れて海水で洗いヌメリを取った後にアミノソルトなど「餌〆ソルト」を振りかけて使います。しっかり〆ると硬めに、柔らかさを残しておきたい時は控えめに振りかけると良いです。
アサリの付け方





アサリの付け方って難しくない?



慣れるまでは時間がかかるかもしれないですが、それほど難しくは無いですよ!動画のようにキッチリと付けるのがベストですが、そこまで厳密に付けなくても大丈夫です。コツとしては「肝から針先が少し出るようにする」を意識すると良いですよ!
アサリの付け方です。慣れないと少し難しく時間がかかりますが、そのうち速くなってきます。動画を見た方がわかりやすいので、参考動画↓
カワハギの釣り方





カワハギの釣り方のコツを教えてくれる?



カワハギ釣りでは仕掛けを動かす事が重要です!仕掛けをずっと止めていると簡単に餌を取られてしまいます。



ずっと仕掛けを動かしておくの?



ずっとでは無いです。流れとしては、
- オモリを着底させすぐに底を切る(10cmぐらい)。
- 底を少し切った状態、もしくは、底にオモリが着いた状態で竿を揺らして餌を動かして(オモリを動かす感じ)、カワハギにアピール&餌を取られないようにする。
- 10〜20回程度、餌を動かした後「ピタッ」止めて、仕掛けを張らず緩めずの状態(ゼロテン)喰わせの間(3秒程度)を作る
- 「カチッカチッ」みたいな金属的なアタリがあったら、慌てずに「スーッ」と竿をあげて合わせます。
- アタリが無ければ3に戻ってやり直し。アタリがあったけど釣れなかったら餌をチェックしましょう。想像以上に餌を取られている事が多いので、マメに餌チェックをするのもコツの1つです。



ちなみに、カワハギが底ではなくて浮いている場合もあるので、オモリ着底後すぐに1mぐらい底を切って、仕掛けを動かしならカワハギを「誘い下げ」てくる方法などもあります。その逆の海底から「誘い上げ」もあったりします。



なるほど。他にも釣り方のコツはある?



カワハギの活性が高い時は仕掛けを速めに動かした方が良かったり、活性が低い場合はゆっくり動かした方が良かったりと、タイミングによって良く釣れる(反応する)動かすスピードがあるので、意識してみると良いと思います。



あとは、フックはマメに交換しましょう。基本は1匹釣れたら、そのフックは交換した方が良いです。他にもアタリがあるのに針掛かりが悪いな〜と感じた場合もフック交換すると良い場合も多いですよ。
カワハギ釣りはやればやる程、ドツボ・・・では無くてハマっていき楽しさと難しさを感じるのですが、初めてのカワハギ釣りなら兎に角、仕掛けを動かし続けるっていうのがポイントと感じています。
というのも、仕掛けを上下に動かしていれば、ラインが緩む張るが繰り返され、カワハギからのアタリが出やすくなります。そしてそれがフッキングに繋がりやすくなるので結果として釣果に繋がる事が多いです。
それと、まめに餌をチェックすること。知らぬ間に餌が取られている事が非常に多いので、餌が無い状態で釣りをしているのと同じ状態です。アタリがあっても無くても定期的には餌チェックをおすすめします。
エキスパートの世界は到底解説できないですが、まずはこの2つだけでもしっかりやると釣果に繋がると思います。
見れば見るほど、色んな誘い方があります。釣行前には是非チェックして真似をしてみましょう!↓1分40秒ぐらいから釣り方の基本を解説してくれてます。
↓6分ぐらいから釣り方が紹介されています。
激旨カワハギを釣ろう!


ということで、カワハギ釣りのタックルや仕掛けは割とシンプルですが、非常に奥深く知れば知るほど沼にハマっていくカワハギ釣り。釣りとして非常に楽しいのはもちろん、最強に旨いのがこれまたたまりません。ちなみに良く釣れているシーズンであれば、比較的だれでも釣れると思うので是非チェレンジしてみて下さい!
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